電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

セルとドルイアンで、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聞く

2006年06月28日 21時07分08秒 | -室内楽
一気に暑い日が続きます。昨日も今日も、室内でもほぼ30度近い気温で、たいへんでした。帰宅して、窓から夕方の涼しい風を入れ、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聞き、生きかえるようです。

単身赴任をしていた時代、偶然に入ったレコード店で発見したCDです。演奏は、クリーヴランド管弦楽団の指揮者だったジョージ・セルのピアノ、そして同管弦楽団のコンサートマスターだったラファエル・ドルイアンのヴァイオリン、1967年の8月の録音です。収録された曲目は、モーツァルトのマンハイム時代~ウィーン初期を中心とする次の4曲。
(1)ヴァイオリン・ソナタ第32番、K.376、I=5'00" II=5'22" III=6'17"
(2)ヴァイオリン・ソナタ第25番、K.301、I=7'55" II=4'35"
(3)ヴァイオリン・ソナタ第28番、K.304、I=6'50" II=5'06"
(4)ヴァイオリン・ソナタ第24番、K.296、I=6'00" II=6'24" III=4'15"
いずれも快活で明るい表情の演奏です。コロコロと音符がころがるようなセルのピアノも達者ですし、モーツァルトの協奏交響曲やフルニエと競演したR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」などでソロを演奏したラファエル・ドルイアンの清潔なヴァイオリンも見事なものです。

曲目からして深刻ぶったものではありませんし、今日のようなお天気の時にさっとシャワーを浴びるような、さっぱりして気持ちの良いものです。

写真で、手前に見えるのが畑のタマネギ。後方に見えるのはジャガイモの花です。
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2 コメント

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セルのピアノ (望 岳人)
2006-07-02 11:05:50
セルのピアノはいろいろ録音が残されているようですね。神童セルは、ピアノのソリストとしてローティーンでデビューしたのだと思いますが、幼少で現れる音楽の才能こそ人の能力の驚異だと常々思っています。その才能をつぶさずに成長させるのもまた大変なことですが。



セルは自分がピアノをよく弾けるもだから、共演のソリストにはとりわけ厳しかったというエピソードもありますが、本当のところはどうだったのでしょうか。
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望 岳人 さん、 (narkejp)
2006-07-02 21:45:27
コメントをありがとうございます。

セルは実際たいへん厳しかったそうですが、バレンボイムの次のエピソードなどを読むと、ただ厳しかっただけではなさそうですね。

http://www.ne.jp/asahi/szell/cleveland/barenboim.htm

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