今年はとにかく「高さを低くする」ことを優先しているサクランボの剪定ですが、取り掛かったばかりのこの樹の場合を例にとって剪定のしかたを簡単に説明しましょう。
- 剪定のタイプとしては、中心を開く開心形といって、真ん中の幹はできるだけ枝を落とし、枯れない程度に小枝を残すようにして光が入り込むようにします。現在はこの作業の段階です。
- 次は、7〜8段くらいの脚立の高さに比べてあまりにも高く伸びすぎている周辺部の枝を切り落として高さを低くします。切り落とす際は、外側に向かって横に出ている枝を残し、その少し上でバッサリと切除します。今後は残った横向きの枝が主として成長していきます。
- 切除するには枝が落ちる方向を見極めることが大切で、自分の頭の上に落ちてくるようでは危険ですし、周囲の枝を巻き込まないように注意しないといけません。剪定鋸は鋸クリーナーでヤニを落とし、切れ味を確保しておく必要があります。
- これを脚立を移動しながらぐるりと実施していきます。お天気が良いとラジオでも聴きながら楽しく作業するところですが、風が強く寒かったりすると嫌になってしまいます。
剪定というのは、枝の一部を切ることで花芽をつける若い枝を出させるのが狙いです。1年目の若い枝には花芽はつきませんが、2年目の枝には花芽がつきます。したがって、2年先を見越した剪定が必要になります。思いっきり切っていますので今年は収穫量は期待せず、来年以降には低くなった枝に花芽がつき、楽に安全に収穫できるようにというねらい。
脚立に登って不安定な姿勢で鋸を使いますので、連続して作業すると足がぷるぷるしてきます。くたびれたら地上での作業。今まで雪の下でじっと耐えていたタマネギの草取りです。

何箇所か欠株がありますが、それは仕方がありません。タマネギよ、雪の下でよく生きていたと褒めてやらなければいけないところでしょう。追肥もしなければいけないなあ。