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(3点/5点満点)
「わかってから動く」ことはできない。「確実に成功する」とわかっていてもいなくても、自信なんて100%なくても、動かなければいけないという場面がビジネスでは多い。
この本では、
1.動ける人と動けない人は何が違うのか
2.わかっちゃいるけど動けない時に、どうしたらいいのか
3.行動をどう積み上げ、継続するか
についてお話していきます。
動けるようになるための要素としては、「行動しよう!」という「マインド」と、どうやって行動し人を巻き込むかという道筋をつくる「スキル」と、そして「アクション(行動そのもの)」があります。
「とにかく打席に立て」と言われるけれども、そもそもどうやって立っていいのかわからない・・・そんな皆さんに、意識すればすぐに変化が現れるちょっとしたコツが紹介されています。
軸を持って、自分から動くから、動けるようになる。だから『0秒で動け』なんですね。
これを読めば動けるようにならなくても、踏み出すきっかけにはなると思います。
【my pick-up】
◎「頭出しの結論」を出そう
100%の正解がない中では、「まずは結論を出してみること」が大事です。それが最終結論ではなくても、よりよい結論にたどり着くための「頭出し」をすることに大きな意味があります。仮でもいいので「これは、こういう方向がいいのではないでしょうか?」という意見があれば、最初の意見が呼び水になって、議論が活発になったりします。たたき台が生まれて物事は進むわけです。要は、「頭出しの結論」とは、たたき台です。正解がわかっているのなら、会議なんて不要なわけです。もし自分に考えがあるのなら、言わなければいけない。何かアイデアがあるなら動かなければならない。「お、いつも彼(彼女)は最初に意見を言うね」と周囲が好意的に見てくれるようになります。その意見のクオリティがそんなに高くなくても、「最初に意見を言うことで、場を活発にしてくれる」と思ってくれるようになるからです。「こうかな?」となんとなく思うことでも、言葉にしてしまえば、次に進めます。もし、その結論が却下されたり、違っていたとしても、少なくとも選択肢の1つは消すことができます。意見を言わないことは、自分の身を守ることではなく、「いらない人」「会議に来なくてもいい人」とみなされてしまうことになるでしょう。まずたたき台でいいから、自分の中に結論を出すのです。
◎とにかく、ひとまず手をあげよう
30代半ばで、今は講師をしているグロービスというビジネススクールの授業を生徒として初めて受けた時のことです。講師が発言を求めると、30人くらいの受講生が一斉に手をあげたのです。それに釣られて私も手をあげるようになりました。自分の発言は、たいていイマイチでしたが、でもよくよく聞いてみると、他の人たちも大差ないわけです。それで、「ああ、自分がイマイチな意見を言ったら怖い、と思う時は、きっと他の人もそう思っているんだな」と気づき、それからは、とにかくたくさん手をあげ、発言の回数を多くするようにしました。そのうち、実際の仕事でもそのスタイルでいくようになりました。まず、会議の際も1回は発言しようと。発言する時は一生懸命考えますから、そうこうするうちに、どんどんクオリティも高くなっていきました。「量が質を生む」のです。
◎対立にならないところまで、視座を上げよう
仕事の世界で生まれる対立は色々あります。でも、(1)心を開く、(2)共通の目標を見つける、(3)コミュニケーションの量、の3つを守ると、対立はすぐ解決することができます。
◎自分の中に軸がない時にはまずは「仮置き」する
仕事で意思決定の局面に立った時には「今泉会長(著者が在籍していた会社のオーナー)なら、どんな判断をするだろう?」「今泉会長なら、こんな時、どう振る舞うだろう」と必ず考えるようにしました。今泉会長の持つ「軸」を自分の中に仮置きでインストールしたのです。するとだんだん仮置きした軸の上に、自分の行動と振り返りが積み重なっていく。その繰り返しをしているうちに、いつしか、その軸は借り物ではなく、私自身の軸になっていたのでした。