厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年188冊目『儲かる経営の方程式』

2019-09-14 22:05:28 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

東京墨田区にある老舗時計部品メーカー「千葉精密工業」は、製造部と営業部の行き過ぎた部分最適の結果、業績が悪化。米国ファンドから出資を受け入れて危機を一時的に回避したが、1年後に業績が回復しなければ経営権が完全に奪われてしまう事態に。新米社長の千葉早苗は、会計士でコンサルタントの川上龍太のアドバイスを得て、MQ会計やTOCの理論を学び、経営の立て直しを図るが・・・。果たして、早苗は1年で見事に会社を立ち直せるのか?

「経営者失格」の烙印を押された27歳の女性社長が、会計とTOCを学んで1年で黒字化に挑むストーリー!

この本では、企業の業績向上という課題や使命を担う主に経営者やリーダー層の方々に向け、そのために必須の会計と経営理論を楽しみながら学べるようにストーリー形式で説明しています。

 

メインテーマは「MQ会計×TOC(制約理論)」です。

MQ会計とは?

MQ会計は、ビジネスの現場の実践に使える会計理論であり、以下の3つの特徴があります。

1.科学的な会計(制度会計の弱点である「みせかけの利益」が出ない)

2.戦略的な会計(経営の意思決定をするときの判断に役立つ)

3.誰でも分かる会計(ビジュアル的に分かりやすい)

TOC(制約理論)とは?

TOCは、業績を阻害している要因(ボトルネック)を集中的に改善することによって、企業の業績を劇的に改善させることのできる経営理論です。

 

MQ会計とは、付加価値を重視した経営の指標であり、TOCは、付加価値を増やすための具体的な思考法です。

MQ会計とTOCについては、それぞれで何冊も書籍が出ていますが、その両方を取り上げミックスして紹介しているのが本書の一番の特徴でしょう。

また、経理のベテランであればご存知の方も多い40年前の名著『人事屋が書いた経理の本』の著者が本書を監修しており、今回はその進化版と言えます。

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2019年187冊目『東大集中力』

2019-09-14 21:46:53 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

東大生の6割は受験で大切なことは「集中力」と考えている。

勉強時間が短くても合格する東大生もいますし、誰よりも机に向かう時間が長くても不合格になる受験生だってザラにいます。

この本で紹介するのは、ガッツで押し切ろうとする「耐える集中」ではなく、いかに効率よく勉強を進めていくかという「楽しむ集中」です。

楽しむ集中とは、言い換えれば「前のめり」な集中。「前のめり」とは「自然に能動的になっている状態」のこと。前のめりな集中に大切なことは3つあります。

1.「目標の明確化」

2.「モチベーションの維持」

3.前のめりかどうかの「チェック」

人間は動いていれば次の何かに出会える。一番問題なのは、動かないことそれ自体だ。意味があるかないかなんて、後から考えればいい。行動していれば、必ず集中することができる。

目標を立てる段階で「いや、これは自分にはできないだろう」と考えたり、やる前から「いや、これやっても意味ないじゃん」と報酬がゼロであると見積もってしまうというのが一番集中力を削いでしまうのです。「自分でもできるかもしれないと考えて、とりあえずやってみようと思う」というのが、集中においてすごく大切で、一番大変なものなのです。

もともとぜんぜん集中力がない、偏差値35だった著者の集中テクニックがベースとなっているので、誰でもできること間違いなしだとオススメします。

仕事や読書など、勉強以外でも使える集中テクニックとして活用できると思います。

【my pick-up】

◎慎重派と行動派

行動派の人にオススメなのは「長期的な仕事でも、一気に終わらせる」というものです。1週間でちょっとずつやるのではなく、1日「この日で終わらせよう」という日を決めてみましょう。慎重派は逆に「計画の中に、突発的な仕事を片付ける時間を作る」ということをしておくのがオススメです。時間を決めて、突然発生した仕事をきちんとこなす時間を作っておいているのです。

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