評価 (2点/5点満点)
東進ハイスクール現代文講師の林修さんが、自身の仕事観に基づいた仕事の基本を「仕事原論」としてまとめたものです。
ただし、ここに書かれたやり方を受け入れて仕事をしてくださいということではなく、自らの仕事観を見直すきっかけにしてほしいという思いで書かれています。
予備校講師を続けながら、テレビ番組のMCや講演など、著者の活躍は改めて言うまでもありませんが、浮かれることもなく自分の確固たる軸を持って仕事をしている様子が本書から伝わってきます。
「やりたくもない予備校講師を長年やってきたことで、ようやく自分が一番やりたい本を書くという仕事の依頼を次々といただけるようになりました。ところが、本を書くより好きだとはとても言えないテレビ出演の依頼も多数いただけるようになり、肝心な本を書く時間をほとんど工面できない状況です。(中略)僕にできる仕事は、基本的には他の誰にでもできるのです。にもかかわらず、相手はぜひ僕に、と依頼してくれた-。どこに断る理由があるのでしょうか?ありがたくお受けして、そこで全力を尽くすだけです。」(P.25~26)
質問や投げかけの個所が多く、日々の仕事について考えるヒントをたくさん与えてくれますよ。
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