評価 (2点/5点満点)
なぜこの人が出世するんだろう?ということはどの会社・職場でも話になるのではないでしょうか。
タイトルにある「出世している人たちの共通点は会社の中での人事評価を気にしない」ということの背景に、彼らに共通した行動(仕事の進め方や人づきあいの方法、プライベートなど)がありそうです。それらの共通点について誰にでも分かるように整理を試みたのが本書です。
具体的には、会社の中の人に関するルールと運用実態、その背景にある企業組織のあり方から解きほぐしています。
・優秀な課長が部長になるのではなく、部長の仕事にふさわしい人を部長に据える(=職務主義)。
・課長になった時点ですでに経営層への出世を視野に入れている人は、それまでの出世基準が通用しなくなっていることに気づいている。だから、彼らは人事評価の結果を自然と気にしないようになる。
要は、「選ばれる」ルールが変わるタイミングがあるということです。
その意味では、課長クラスまで来た方が、これからどうやって成功を手にしようか、と悩むタイミングに読んで欲しいです。特に、会社の中だけで成功を獲得しようとしないのであれば、なおさら役に立つと思います。