「時間がない! 」を卒業する200のアイデア 1日が25時間になる超時間節約術 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2012-04-19 |
評価 (3点/5点満点)
原書は、英国のモチベーショントレーナのマイケル・ヘッペル氏の『HOW TO SAVE AN HOUR EVERY DAY』。
毎日1時間節約するアイデアがたくさん紹介されています。
「大半の時間管理プログラムは、すでに時間の管理ができている人にしか役立たない!」という認識のもと、この本で紹介されているアイデアはどれも単純なものばかりとのこと。
始めから終わりまで全部読むというより、目次や見出しを見て気になったところを読んですぐに実行に移すことに主眼が置かれた本となっています。
【my pick-up】
◎「行動筋肉」を作る
本当にきちんとジムに通い続けたらどうなるか。あなたは最初のつらさを乗り越え、自分を叱り、励まし、1週間に4日はジムに通ってきた。しかも、さらにすごいことに、もう2年間もそれを続けている。あなたの体は見事の一言。自分が誇らしい?そう思って当然だ。
この先の数カ月間にジムへ行かなくなることはあるか。そんなことはありえないだろう。今や肉体的にも精神的にも、トレーニングが習慣になっている。あなたはそのための時間を作り、時間を調整する。トレーニングに励むのを邪魔するものは何もない。
同じことが、すべての行動について言える。何かをするのが当たり前になれば、それをするための時間を作る。その行動をするのに必要な「行動筋肉」がつき、その筋肉が行動を実現してくれる。
◎すごい「お任せ」-部下にお任せ
仕事を任せる行為は、ビジネスにおけるあらゆるツールと同じく、実際に利用したときにこそ最大の効力を発揮する。使いはじめたその日に、完璧に使いこなすのは不可能。だが使い続ければ、もっとうまく使えるようになる。使い方がうまくなれば、もっと多くの時間が節約できるようになり、もっと時間が節約できれば、部下の能力育成にもっと時間を割けるようになり、部下の能力が伸びれば、もっと安心して仕事を任せられるようになり、悪循環が好循環に変わる。
◎「W(ウェイティング)ワード」は禁止
「<これこれ>が実現するのを待っている(ウェイティング)」とか「回答を待っている」と言う人がやたらといる。進捗状況報告書に記載されているのは、まだ終わっていないことばかり。それもこれも<誰か>が<何か>をやってくれるのを待っているからだ。
待つことは受け身の行動。もっとパワフルなことをやらなければ。
手始めに確認したいのは、自分が待っているのはなぜか。それなりのわけがあるなら、待機中のものをもっと速くやってほしい理由を伝える手段はないかと考えてみる。何をいつまでにやるか、相手の同意を取りつけること。「月曜日までに情報をもらえるか」とか「後で電話してくれるとのことだが、その『後で』とはいつごろか」と、時間をはっきりさせること。
これなら、期限を守れるだけでなく、状況をコントロールできている人だという安心感を周りに与えられる。何かが実現するのを待っていると言うのでなく、「すでに<X>と話して<いついつ>までにやると同意をもらいました」と言える自分を想像してほしい。