評価 (3点/5点満点)
千田琢哉さん113冊目の本書は、忙しさから解放し、本気で成功するための「整理」「片づけ」「段取り」の秘密を紹介します。
整理・片づけに関しては、とにかく余計なモノを徹底的に排除し、常に自分にとって必要十分なモノを厳選していくこと。段取りに関しては、スピードもさることながら、スタートダッシュ、前倒しが大事であること。読んだ感想です。
デスクを見れば、その人のパソコン、家の部屋、さらには頭の中まで、整理されているか分かるのでは?
【my pick-up】
◎整理上手は富み、整頓上手は貧しくなる
私はこれまでコンサルとして様々な組織に入り込んできたが、整理が上手な人は出世して富んでいき、整頓が上手な人はうだつの上がらないまま貧しくなっていったことに気づかされた。物の整理ができる人は、人の整理もできる。一度三流にかかわると、膨大な時間とお金が奪われると覚悟しよう。三流の人脈にはきちんと嫌われて、綺麗さっぱり決別するのが整理上手な人だ。一方で整頓上手が貧しくなる理由も簡単だ。いつも物で溢れ返っているから、どこに収納しようかと悩んでばかりいて仕事に集中できないのだ。実は人の整頓上手がかなり厄介で、三流の人たちにも八方美人でつい好かれてしまうから、抜け出したくても抜け出せなくなってしまうのだ。整頓が悪だという話をしているのではない。整頓は整頓で必要だ。だがそれは、きちんと整理できる力をつけた者のみが許される権利なのだ。
◎早く終わる人は、スタートが早い
段取りのいい人をよく観察していると、こんなことに気づかされる。それはスタートが早いということだ。その仕事を何時間やるかよりも、何時からスタートするかのほうがずっと重要なのだ。資格試験の勉強で結果が出ない人には、勉強の開始時間を後ろ倒しにするという特徴がある。仕事でもこれはまったく同じで、できない人ほどあれこれ理由をつけてスタートが遅い。結局スタートが遅い人は締め切りに間に合わない。締め切りに間に合わない人は仕事が遅いのではなく、スタートが遅いのだ。スタートが遅いのは習慣の問題だから、本人が気づいて習慣を変えない限り永遠に治らない。
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