評価 (3点/5点満点)
この本は、少人数のチームリーダーがチームづくりをするためのコツやヒントをまとめたものです。
ここで言うチームリーダーは、班長や主任・係長、リーダーやチーフなどと呼ばれる、管理職手前の現場のまとめ役クラスです。
チームリーダーがすべきこととは、「チームをつくる」発想を持ち、チームの役割を確認し、メンバーの特性を知り、メンバーに仕事と課題を与えるとともに、仕事の仕方の基本を教え、マネジメントのツールを使って、仕事と人のやり繰りをしながら、チームの役割を達成するというものです。
「コミュニケーション」「目標管理」「人事考課」など、上手なチームづくりのための切り口をヒントとして、皆さんの実情に合わせたアレンジを行うことを、本書では前提としています。
【my pick-up】
◎教え方の「引き出し」を多く持とう
大事なことは、チームリーダーとして「引き出し」をたくさん持つことです。いつも行き当たりばったりで仕事をしている人は「引き出し」がなかなか増えません。行き当たりばったりの人は、「準備」を重要視しない傾向があります。同じ仕事でも状況や前提が変わったときに、いつもと違うプランを持っていることが役に立つことになります。あえて複数の「プラン」をイメージする習慣が、「引き出し」を増やすことにつながるはずです。
◎達成方法(実施項目・スケジュール)がはっきりしない目標は達成が難しい
「達成方法」を工程化する手順は、実行するべき項目を羅列し、各項目をスケジュール化します。実行するべき項目をどれだけ具体的に書き出せるかで、本人が自身の目標をどこまで理解できているかがわかります。先が読みづらい、手段がはっきりしない、不確定な要素が多すぎるなどで「達成方法」が描けない、書きづらい目標は達成が困難である場合が多いでしょう。それでも「達成方法」をできるだけ書かせるようにします。想定、仮定でかまいません。必要に応じてアドバイスもしましょう。
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