厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年167冊目『仕事ができる社員、できない社員』

2011-09-05 22:52:13 | おすすめビジネス書
仕事ができる社員、できない社員 仕事ができる社員、できない社員
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-09-02

評価  (3点/5点満点)

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長・吉越浩一郎さんが、19年間にわたって経営者として接してきた多くの社員の中でも、「この社員は絶対に手放したくない」と思う社員たちが実践してきた仕事術です。

考え方や能力、習慣、性格、仕事への取り組み方など、様々な角度から、仕事ができる社員、できない社員はどこが違うのか-その分岐点を挙げて、ではどうすれば仕事ができる社員になれるのか-その方法も述べられています。

ちなみに、社員には「残業するな」「仕事を持ち帰るな」と言っておきながら、吉越さん自身は土曜日も日曜日も自宅で仕事をしていて、月曜日の朝から社員に対して一斉に仕事を割り振っていたそうです。トップの仕事の仕方とはそうすることなのです。

吉越さんの主張はどの本でも一貫しており、経営者や管理者から若いビジネスマンまで、よりよい仕事をするためのヒントを多く得ることができます。私の仕事に対する考え方と合う、ビジネス書著者のひとりです。

【my pick-up】

◎この世は弱肉強食-ライオンの餌になるな

そもそも、20代後半から30代半ばまでにヘッドハンターから一度も声がかからないなら、その人はビジネスマンとしての実力、社会人としての魅力に欠けていると自覚したほうがいいかもしれません。たとえ勤めている会社では高く評価されていたとしても、裏を返せば「その会社でしか評価されていない」ということです。

◎「人の上に立つ」ための勉強法

難しい本を読み切ったからといって、自分のレベルよりはるかに高いレベルの内容をすべて理解することはできません。しかし、自分がすでに経験したことより少し高度なレベルのことなら、本を読んで知識を得るだけで、自分のものにできます。直接の経験がなくても、読んで身につけた分は自分の成長とすることができるのです。

本を読んで「なるほど」と新しい発見をし、理解したら、瞬時にレベルアップが可能です。著者が何十年もかけてつくり上げてきたことを、あなたはあっという間に自分のものにしてしまうことができるわけです。もちろん、それはあなたがすでにそこに近いところまで自分のレベルを上げてきていたからです。

◎ワーク・ライフ・バランスが「働き方」を変える

仕事とプライベートを「分けられる」ということは、時間を区切る能力があるということです。具体的にいえば、週に3日は仕事を定時に終えて、残業せずにまっずぐ家に帰るといったことを、指示されなくとも自主的に行える人です。

ライフとワークを区切るという考え方ができるようになると、滅私奉公だけで終わることなく、優秀なビジネスマンになるための資質が育ちます。逆に言えば、意識的にライフとワークを区切ることができなければ、優秀なビジネスマンにはなれません。

◎仕事の話は職場で完結させるのが基本

元来、優秀なリーダーは、仕事の話は仕事の場で完結させ、それでも十分にチームワークをつくり上げることができます。チームワークは、お酒を飲みながらつくるものではありません。実際にはお酒を介して成り立つ上下関係など本来意味がないし、お酒が入った状態で実のある話などできません。お酒を飲んで初めて本音で話し合えるというのでは、リーダーとしての資質を疑われても仕方ありません。それを知っているから優秀なリーダーは、間違っても「飲みにケーション」を周りに強要したりしないのです。

とはいえ、本来あるべき姿のチームワークがすでに存在し、高いモラルに裏打ちされている状況にあれば、そのときの飲み会はまた違った意味でお互いに楽しいものとなるでしょう。ですが、それはあくまでも補完的なものであり、お互いが単に飲んで楽しむ場であるということです。

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