評価 (3点/5点満点)
「畳み人」というのは、大風呂敷を広げたようなビジネスアイデアを、きちんとした形に畳める人というたとえを基にした造語です。
(風呂敷)畳み人とは・・・
経営者や上司(プロジェクトリーダー)の突飛なアイデアを、実願可能な状態まで設計し、着実に実行に移す人。
時にはチームの先導役として、また時にはいちプレイヤーとして、変幻自在に活躍するビジネスパーソン。
リーダーの傍にいる名参謀や右腕。
様々な部署・取引先から信頼されている、プロジェクト実行のためになくてはならない存在の人。
この本は、皆さんが飛ぼうとする瞬間を、ベストなタイミングにするために書いたものです。チャンスが来た時にしっかりとジャンプができる足腰を鍛えられるようにビジネスのノウハウを詰め込んでいます。
内容的には、世の中に溢れる小手先のテクニックや味付けの濃いストーリーではなく、自分の力で仕事を実行する力をつめるための、ビジネスの基本ともいえるものです。
最後まで読んでいただいても、本当に基本的なことしか書いていないと感じられたかもしれません。比較的強いメッセージや尖ったものが売れやすい今の出版マーケットにおいて、これほどまでに基本的なことを書くことに躊躇する気持ちもありました。(中略)この本は、あなたの明日をすぐに変えるものではないかもしれません。でもここに書いてあることを着実に実行し、努力し続けていただければ、いつか必ずあなたが本当にやりたい仕事ができるようになると、僕は確信しています。(おわりにより)
このように、中身は最短でも簡単でもなく、壮絶でドラマチックなものでもないと自嘲されていますが、きっと皆さんの役に立つビジネス書になることでしょう。
【my pick-up】
◎畳み人になるための仕事の基礎
コミュニケーション(1):あいさつ&お礼こそ働くうえで「コスパのいい武器」である
コミュニケーション(2):報告や説明はくどいくらい主語をつけよ
コミュニケーション(3):まず指示されたことを着実に実行せよ
コミュニケーション(4):相手への想像力をもってアクションを起こせ
コミュニケーション(5):常に相手とその先にいる他者のことまで想像せよ
タイムマネジメント(1):自分の業務スピードを把握せよ
タイムマネジメント(2):無駄時間を取り除け、会議は30分もあれば十分
タイムマネジメント(3):作業時間は1分1秒でも縮めることに心血を注げ
タイムマネジメント(4):仕事に優先順位をつけ、スケジュールに落とし込め
タイムマネジメント(5):未来の予定にクッションタイムを入れよ
タイムマネジメント(6):実行する前に1分見直せ、仕事の質は30%上がる