評価 (3点/5点満点)
「段取り」という言葉は少し古くさいかもしれません。それでも、仕事においてとても大切なことです。仕事の目的を定め、きちんと計画し、あらゆる突発的なことも先回りしながら、時間どおりに実現させる。
段取りは、仕事の「超基本」です。
しかし、なぜか「段取りはこうするんだよ」と学校でも会社でも教えてくれません。ならば「段取りの教科書」をつくろう、と思ったのがこの本を書きはじめたきっかけになったとのことです。
・「段取り」とは「ルーティン化」と言い換えることもできる。毎回の仕事をルーティンで進めるからこそ「よりいいもの」「よりおもしろいアイデア」が生まれる。
・「段取り」があってこそ最後まで仕事をやりとげることができる。
・「段取り」をしないと無駄な作業が増えて、その分時間もかかる。
著者の水野学さんは、くまモン、茅乃舎、相鉄、Oisixなど多くのプロジェクトを手がけてきたクリエイティブディレクターで、段取りにおける「想像すること」の重要性などを訴えていますが、本書の全体を通じて、どのビジネスパーソンにも役立つ仕事をスムーズに進めるための段取りのノウハウが紹介されています。
また、段取りは自身の仕事の向き合い方まで変えてくれるものだと思います。