厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2018年145冊目『すべての仕事は10分で終わる』

2018-06-01 23:06:58 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

女性向け動画メディアを運営するC Channel CEO(元LINE CEO)の森川亮さんが、「スピード感」にこだわり、生産性を上げる方法としてヒントになる要素を詰め込んだ1冊。

まず始めに、仕事のスピードが遅い人のタイプを以下の6つに整理しています。

1.いい人すぎて仕事を抱えすぎ

→断る技術や捨てる勇気を持つ

2.一人で全部やろうとする

→自分は自分の得意分野や本当にこなすべき仕事に専念して、それ以外は人に委ねるという一種の開き直りが必要

3.自己満足に浸っている

→相手の期待値を満たしていればOKという意識に変える

4.集中力が切れやすい

→誘惑がない環境(集中できる環境)に身を置く

5.今やるべきことが明確になっていない

→仕事を分解し、優先順位づけをし、きっちりスケジュールを組んで進める

6.読みが甘い

→予定とのズレをチェックして、次回に活かしていく

日本企業の仕事はムダが多いと言われますが、ムダを減らすために必要なのは、「大事なこと」だけ確実に押さえること。そして、「必ず終わらせる」という前提で、仕事の回し方、つまりプロセスを変えていくことだと森川さんは考えます。

森川さんが今のような自己管理の術を身につけるきっかけとなったのは、33歳くらいのときに読んだフランクリン・コヴィーの『7つの習慣』。この本に出会って衝撃を受け、常にゴールから逆算することや何事も可視化して振り返りをすることなどを学び、自分なりに管理術をブラッシュアップしていったそうです。

まずは自分が今抱えている「どうしても早く終わらない仕事」や「一番時間をとられている仕事」にフォーカスして、ムダを省きつつ効率を上げてみること。ハードルを高めに設定して、できなかったらなぜできなかったのかを反省して、改善策を考え、また挑戦すれば、1年ぐらい経つとできるようになります。

そして10年もすれば、周囲の人が止まっているかのように思えるくらい、速く仕事が処理できるようになるものです。

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2018年144冊目『年収1億円の人は、なぜケータイに出ないのか?』

2018-06-01 22:51:15 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、年収1億円クラスのお金持ちの習慣を51項目紹介します。

本書のタイトル「年収1億円の人は、なぜケータイ(電話)に出ないのか?」の答えは155ページに記載されています。

電話には「いつかかってくるかわからない」という見えないプレッシャーがつきもの。ずっと待ち受け状態のようなものです。こうした無駄なプレッシャーをお金持ちはたいへん嫌うので、「だったらいっそ、出ないでおこう」となるわけです。(中略)お金持ちは、電話には出ずに、自分の都合のいい時間にかけ直します。それはいつか。ずばり「移動中」です。

年収300万円、1000万円の人々と比較して見えてくるのは、「お金持ちほど、のんびりと人生を謳歌している」ということです。お金持ちであることのメリット、それは「お金がないからやれない(できない)」という不自由から解放され、あらゆる選択肢を手にできることです。

年収1000万円の人々は、「高収入」を手にはしているけれども、「幸福なライフスタイル」には手が届いていないように感じます。

また、「年収300万円/1000万円グループ」と「年収1億円グループ」の間には、「サラリーマンであるか否か」という高い壁が存在しますが、その根底には「能力」ではなく「考え方」の差があります。

本書は皆さんに、会社をやめて年収1億円を目指すことをお勧めするものではありません。これまでにない考え方に触れるきっかけになればよいと思います。

【my pick-up】

◎年収300万円の人はジャンクフードで太る、年収1000万円の人は忙しくて太る、年収1億円の人は健康的に痩せる

お金持ちはといえば、断言しますが、基本的に肥満はいません。その大きな理由のひとつは、周りが皆、健康的に痩せているからです。週6でジムに通っているような知人が身近にいると、自分ももっと頑張らなくてはという刺激を受けます。私自身、週1回のフットサルの他にパーソナルジムにも通っていますし、継続的にトレーニングをするために、自宅にジムまで設営してしまいました。お金持ちほど、健康への投資を重視しているといっていいでしょう。

タバコも一緒で、周りがみんな吸っていれば吸ってしまうかもしれませんが、あまりに誰も吸っていないので、なんとなく吸わないのが当たり前になってきます。ピザを食べて、コーラを飲んで、ポテチを食べている人なども見たことがありません。こうして、お金持ちコミュニティはどんどん健康的になっていくのです。

◎年収300万円の人は口頭で報告する、年収1000万円の人は書類で報告する、年収1億円の人はメールで報告する

「直接話すこと」にこだわると、相手の都合に振り回されてしまうというデメリットがあります。お互い普段からメールのやりとりだけで物事を進める習慣をつけていれば、まったく支障はありません。連絡や報告の手段は「メール一択」というのがお金持ちの考え方なのです。

◎年収300万円の人は「できない」言い訳をする、年収1000万円の人は「~したい」と夢を語る、年収1億円の人は「~しちゃった」と結果報告

「〇〇しようと思っている」といっている時点で、そこには一種の迷いが生じています。つまり、決断ができていないわけです。ヘタに水を差されるくらいだったら、誰にも何も言わずにやったほうがいいとお金持ちは考えます。自分が本気でやりたいと考えていることなら、他人に話して背中を押してもらう必要はありません。むしろ他人に話すデメリットのほうが大きいわけです。周りの誰もが応援してくれるというのは希望的観測にすぎません。

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