評価 (3点/5点満点)
実は、成功する人ほど「心配性」で、いつも不安を感じています。
ただ、心配性であることが、ポジティブな結果ばかりをもたらすばかりではありません。不安が先にきて何もできない、一歩踏み出せない、というネガティブな停滞を引き起こすことも確かです。
この本では、そのネガティブな面をポジティブな結果、つまり成功に結びつけるためのテクニックを提示しています。
成功のために必要なのは、問題点を無視して突き進むポジティブ・シンキングではなく、アグレッシブなネガティブシンキング。心配性のまま、勇気を持って、一歩を踏み出すことなのです。心配性気質の人たちは改善すべき問題点を把握する能力はピカイチなので、小さな勇気を持って一歩を踏み出すだけで、自分が望む成功を収めることが必ずできます。(Epilogueより)
松下幸之助もジョブズもイチローも心配性だったそうです。不安になるのは先読みができる証拠。性格を変えなくても、不安を行動に変える科学的な方法があることを本書から知りましょう。
【my pick-up】
◎心配性の人はIQが高い
心配性の人の不安センサーが高度なのは、IQが高いから・・・と言えそうです。IQが高く、注意力や分析能力に秀でているから、たくさんのことに気づき、「これをこのまま放置すると、この先、どうなるのか?」とつい気になってしまうのでしょう。心配性であるとは、頭がいいということなのです。