評価 (3点/5点満点)
できる人は、本に対して積極的です。時間がないなかでも、自らが必要なものを選び、時間を無駄にせず読み、読んだ内容を自分のものにしていきます。
そんな攻めの読書スタイルが本書のテーマです。著者の赤羽雄二さんは、睡眠時間を削って仕事をしていたマッキンゼー時代も、月に10冊以上は必ず読んでいたそうです。
読書をしないと以下のデメリットが発生し、仕事の成果・楽しさを味わえない悪循環に陥ります。
1.知識があまり増えず、知らないことを学ぶこともあまりなく、
2.視野があまり広がらず、
3.深い知恵に触れることなく、
4.人の気持ち、痛みが分かるようにもならず、
5.コミュニケーション力があまりつかず、
6.想像力が刺激されることもなく、発想が豊かになることもなく、
7.洞察力、推理力が強化されることもなく、
8.仕事ができるようにもならず、
9.やる気もあまり出ず、
10.楽しいこともあまりない
なぜ、できる人は忙しくても本を読み、仕事や生活に活かすことができるのか?読書の大切さを認識するとともに、短い時間で本を最大限活用する方法、さらにはある程度の本を読んだら意識的に読書量を減らし、実践にフォーカスすることが重要です。
【my pick-up】
◎読書のメリット:視野が広がり活躍・昇進できる
同じものを見ても、視野の狭い人と広い人では、仕事においても、何かの情報にふれたときにも、問題点の把握の仕方や解決策のオプションの種類などが決定的に違ってきます。
視野が広い人であれば、社長方針あるいは部門長方針を聞いて、自分の仕事を全社最適の観点から考え、行動を起こすことができます。二歩も三歩も先を見て、最も効果的な手を打つことができるのです。
一方、視野が狭い人は、目先のことしか考えません。上司がどれほど目線の高い話をしても、自分が理解できる範囲でしかものを見ようとせず、考えようとしません。要は他とのつながりのない「点」でしかものを見ていないので、一貫性を持った施策や行動につなげることができないのです。すると、やることが行き当たりばったりになり、環境が変わったらおろおろするだけになるでしょう。また、そういう人は、他部門との連携はできるだけしないようになります。調整しづらくて面倒だからです。