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2016年77冊目『会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント』

2016-04-22 23:46:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、「全体最適」という仕事でもよく使う言葉ではありますが、実際にこれをどうマネジメントするか、ありそうでなかったテーマを取り上げた1冊です。

失われた20年(30年?)において、なぜ経営者の努力は実を結んでこなかったのか?それは、「ほとんどの社員が、社長が何をしないのかを知らない」ということだと言います。それが理解されないまま、仕組みやルールといった手段だけが講じられても、目的なき手段は本来の機能を発揮することができません。そして「手段の目的化」という状態を作り出し、部分最適の問題を引き起こしてしまうのです。

~全体最適化の流れ~

STEP1 社内の現状把握

STEP2 ビジョンの明確化

STEP3 推進チームの立ち上げ

STEP4 全体最適化に向けての全社キックオフ

STEP5 全体最適化に向けての経営陣とミドル層とのビジョン共有

STEP6 全体最適化に向けてのミドル層による戦略策定

STEP7 全体最適化に向けてのミドル層と現場層とのビジョン・戦略の共有

STEP8 全体最適化に向けての現場層でのアクションプラン策定

STEP9 アクションプラン実行

STEP10 戦略の精度と実行スピードの向上を目的としたPDCA

企業はビジョンによって生まれ変わり、全体最適化は生産性を向上させ企業を改革します。その際、社長のビジョンは単に「伝える」だけでなく、社員に「伝わる」ことが非常に重要だと、本書を読んで納得しました。

コメント
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