厳選!ビジネス書 今年の200冊

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1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年66冊目『超一流の処世術』

2016-04-01 23:15:33 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本は、社内における人間関係と成果を両立させること、言い換えれば「余計な敵をつくらずに圧倒的な成果を生み出す方法」を紹介する1冊です。

周囲との人間関係をうまく築けないことには、圧倒的な成果を生み出すことはできません。ただし、ゴマのすり方や上司に媚びを売って気に入られる方法ではなく、成果主義時代の処世術を身につける必要があるとのこと。例えば、自分一人で動けばもっと早くいい成果を出せたとしても、敢えて周囲の人を巻き込む引き立て役に回りながら、成果+信頼を生み出すのです。

本書では、まず「謙虚をつくる仕組み」を紹介し、その後「目的志向」「引き立て役」「ファクト志向」の3つのポイントをフレームワークに話が展開されています。

特に、結果がすべてと思っている人に読んで頂きたいと思います。実力のわりに評価されない理由が分かりますよ。

【my pick-up】

◎行動と評価を直結させる秘訣

上司から評価を勝ち取る人とそうでない人の最大の違いは、上司の優先順位を把握してるかどうかです。当然、上司が優先順位を高くしていることに貢献したほうが、評価につながりやすくなります。上司が優先順位を低くしていることで、いくら成果を出しても評価にはつながりません。言ってみれば当然のことなのですが、上司は求めていないのに、自分がやりたいことを優先的に行動している人が多いのです。

◎「数字」という事実に徹底的にこだわる

心がけておきたいことは「徹底的に数字をもとに語る」ことです。そうすれば、主観が入り込みにくくなるので、自慢のニュアンスが出にくくなります。また、たとえ自分の苦手な人や敵対する人からの指摘であっても、それが事実にもとづいているのであれば、建設的なものなので、冷静に受け止めてください。

◎「正論」と「方法論」をセットで語る人が昇進する

正論はそれがファクトであったとしても実は上司からすれば「わかっていること」であることがほとんどです。方法論なく正論だけを語ることに大きな意味はありません。「WHAT」を特定しただけで、わかった気になってしまうことに問題があります。正論を言っても受け入れられないのは、ファクトを論理立てて、方法論とセットで話せていないからです。「言われたことや目の前の仕事をこなしているだけで新しい提案がない」「正論を吐いているだけで行動しない」という部下には物足りなさを感じ、より責任あるポジションに引き上げることはありません。

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2016年65冊目『感度の高い仕事人は断捨離じょうず。』

2016-04-01 23:10:30 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

『断捨離』を世に広めたやましたひでこさんの最新刊は、本書のタイトルにあるテーマと合わせ、仕事・人間関係さらには人生に関する将来不安を断捨離で手放すことを目指します。

・感度の高い仕事人は、仕事があることを幸せとしありがたく思っている

・感度の高い仕事人は、無意識、無自覚を排し常に成長を目指している

・感度の高い仕事人は、空間が教えてくれるメッセージを敏感にキャッチ

・感度の高い仕事人は、時間、空間の使い方を知っている

・感度の高い仕事人は、チャンスが来たらすぐにアクション

・感度の高い仕事人は、自在力を持っている

感度の高い男性は仕事そのものを決して厭うことがなく、その結果仕事ができる。また大概は機嫌よく、スマイルを浮かべ、時に引き締まった表情で、愛嬌がある。過剰と不足を感度の高さで見極めることができます。つまり、今何を必要とし何を必要としないか、今何をふさわしいとし何をふさわしいとしないか、今何を心地よいとし何を心地よいとしないかを、いつも考え、感じ、意識しているのです。

本書は特に、男性諸氏に向けた女性からのエールとしても読めます。

ちなみに、仕事上手の女性は、感度が高いというよりは、センスが良いという表現が似合います。度胸や満面に笑顔も女性の魅力ではないでしょうか。

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