評価 (3点/5点満点)
この本で伝えている思考法、「リ・フレーム思考」を身につけると、自分のなかに思考の軸ができ、まわりの意見やこれまでの常識、慣例、不確実な情報に惑わされず、自分の頭で考えることができるようになります。それによって、自分の考えに自信が持てるようになるのです。
リ・フレーム思考とは、これまでの常識や仕事のやり方(フレーム)に疑問を持ち、まったく新しいものに再構築していくための思考法です。以下の4つのステップに分解できます。
1.これまでのフレームを把握し、それに対して疑問を持つ
→何が問題なのか(問題の本質)がわかる
2.情報、課題にプライオリティをつける
→解決すべき課題がわかる=自分のやるべきことがわかる
3.ゴールの定義=問題解決の成果を定める
→目指すべきゴールがわかる
4.これまでの要素を基に、解決策(新たなフレーム)を構築する
→新しいやり方(フレーム)を導き出せる
著者の広瀬一郎さんは、電通で数多くのスポーツイベントを手掛け、現在は独立してスポーツビジネスに携わる人材の育成に力を注いでいますが、過去の事例や現在の育成方法から、自分の頭で考えることがグローバルビジネスにおいて重要であることを訴えています。