評価 (3点/5点満点)
この本は、日本企業の未来を担う課長の人々が、これから飛躍的に成長し、生き延び、10年後に世界での活躍を牽引する強く賢い日本企業の経営リーダーに1日も早くなってもらうための道標として使ってもらうことを意図しています。
経営リーダーとして早めに準備するために、これを知らなければ未来はないという‘必要条件’と、これを身につければ世界で戦えるという‘十分条件’を理解し、新しい習慣を実行していきます。
‘必要条件’:達成指向性(能率にこだわる)、分析思考力(蟻の目を鍛える)、概念思考力(鷲の目を鍛える)、チーム・リーダーシップ力(良いチームをつくる)
‘十分条件’:組織能力をつくる、個々人の力量を強くする、業務プロセスをつくる、組織活力をつくる
経営者への準備には時間が必要ですが、部長になってからでは間に合わないでしょう。また同時に、課長までは成長したのに、課長のままで成長を止めてしまうビジネスパーソンが極めて多いという実態もあります。
鷲の目を鍛える習慣として、年間200冊の読書をするという紹介もあります(P.78)。役員を目指す優れた課長は、限られた時間の中でも大量の本を読むことで、構想力も身につけるのです。