厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年134冊目『電車のハシに座る人は、成功できない』

2015-08-23 17:18:21 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

著者の内藤誼人さんは、社会心理学の知見をベースにビジネスといった実践的分野への応用を目指す方で、ビジネス書の数多く出されています。

今回は、お金をたくさん稼ぐ人やどんどん出世していく人に共通して見られるパーソナリティや行動パターンを明らかにします。

本書のタイトルにもなっている「電車のハシに座る人は、成功できない」の趣旨は、ハシに座りたがるのはストレスがかからないためで、メンタルの弱さが電車の座り方にもあらわれているというもの。

他にも、学生時代に頭のよかった人、成績が良かった人ほど、社会人になってからも昇進・昇給が早いという事実が、何十人もの心理学者が何万人もの人を調べた結果として出ているそうです。お金持ちになる可能性が高いのは、小さな頃から頭がよい人間なのです。

心理学の研究から分かった、仕事ができる人の特徴が盛りだくさんです。

【my pick-up】

◎「努力オタク」な成功者たち

勉強もそうで、生まれつきの「頭のよさ」などはない。ただ、たくさん勉強していれば、成績は確実によくなる。結局は、努力量である。仕事もそうだ。他の人より秀でる人たちは、みな他の人以上に努力している。努力しているから、仕事もうまくいくのであって、そこには何の魔法もカラクリもないのである。

◎夏の半袖シャツで、威厳が変わる

シャツは、長袖でなければならない。夏が暑いからといって、半袖シャツを着ている人は、仕事で成功しない。「あの人は、立派な人だ」「あの人は、仕事ができそう」「あの人は、有能そうに見える」そういう‘権威性’を感じさせたいのなら、長袖シャツを着よう。半袖シャツを着ていると、どことなく貧相に見え、軽く見られてしまうからだ。「こいつは、他の人とはちょっと違うぞ」というイメージを与えたいのなら、半袖シャツは着ないことである。いや、そもそも半袖シャツは買ってはいけないのである。夏場であろうが何だろうが、シャツはいつでも長袖。これが基本である。

◎上司への口ごたえほど無意味なものはない

みなさん自身を評価し、給料や出世を決めるのは、直属の上司。だから、上司との関係がギクシャクしていると、出世もできない。上司も人の子だから、「こいつ、嫌なヤツだな」という部下には、辛口の評価をする。そのため、上司に嫌われるような人は、いつまでも出世できない。よく日本人は「イエスマンが多い」といわれるが、アメリカ人は、もっとご露骨に上司にすり寄るものだという現実を、多くの人は知らない。いかに上司に好かれるか。いかに上司と親しくなるか。それが、自分の成功のカギを握っているといっても過言ではない。高給を得ている人が、率先してやっているのが、「上司に話しかける」「上司に助言を求める」ということだった。上司にいかに好かれるのかを考えることがポイントであることは、子どもにだってわかるはず。上司は部下をよく見ている。部下が自分を軽んじているかどうかなど、部下は気づいていないかもしれないが、上司にはお見通しである。だから、そういう部下には、最低の勤務評定をする。

◎貪欲に学ぶ人は、必ず最後に成功する

実際には、「頭がいい人ほど、成功する見込みが高い」というのが本当だ。社会に出たら、確かに学生時代のお勉強とは違うことが求められる。しかし、頭のいい人は、もともと勤勉なので、「社会勉強」に関しても、学生時代と同じように学んでいく。書類を読んだり、作成したりするには国語能力が必要であるし、資料やデータを理解するためには数学的な理解力が必要であるし、ソツのない会話をするためには、歴史や地理、化学などの知識も必要であろう。結局は、学生時代に頭のよかった人は、社会に出てからも大丈夫なのである。「頭でっかちのヤツは、成功できない」というのは、完全なる誤解だ。社会に出てからも勉強は必要である。そのため、成功者は、誰よりもたくさん本を読んでいる。仕事ができない人は、本もあまり読まない。「月に、何冊くらい本を読んでますか?」と質問され、「1冊も読みません」という人が成功する見込みは、ほとんどないのではないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする