厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年123冊目『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』

2015-08-04 16:13:11 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

2014年春に慶應を退職し現在は「個人」として多方面で活躍されている石倉洋子さんが、新たな時代が私たちにもたらす可能性をなるべくたくさん取り込むためのヒントとして、気軽に試せること・明日からできることを紹介します。

これまで重要と思われてきた考え方、アプローチで今や時代遅れになりつつあると石倉さんが思う4つのこととは・・・

1.既存のフレームワークを用いて世界を整理すること。

2.過去のデータを分析して正しい答えを探すこと、よく考えて答えを見つけてから行動に移すこと。

3.まず日本という身近な場で考えて、それから世界を目指すこと。

4.日本社会で通用する基準があり、それに従って自分の力やポジションが評価・判断されるという考え方。よほど才能がある人や地位が高い人などでないかぎり、普通の個人にはあまり力がないという考え方。

こうした状況の中、「これまでの枠組みにとらわれないで自分で考えること」「世界の変化を見ながら自分の市場価値・ユニークさを常に見極め、磨き、それを表明すること」「世界の可能性を取り込むために少なくとも当面は英語ができること」を提案しています。

以下の【my pick-up】にあるようなちょっとしたことから始めて、毎日の習慣にしてしまえば、生活の一部となって、どんどん力がついていくと思います。そして、そこから世界は直接つながっているのです!

【my pick-up】

◎どこに座るかであなたの価値が決まる

席が自由なセミナーやシンポジウムに行った時、私は、基本ルールとして、なるべく前方そして中央の、つまりコンサートや演劇で良いとされている席につくことをおすすめします。質疑応答の時に手を挙げると指名されやすいからです。目立つ席に座ることを自分に半分「強制」することをおすすめします。組織に全面的に依存しない自分のポジションをしっかり持つことが必要です。その第一歩として、まず簡単にできる、一番目立つところに席をとることから始めるのです。私は常に自分の意見を持つことや、自分のポジションをとることの重要性を強調していますが、席をとることはポジションをとることにつながるのです。目立つ席を選ぶところから、自分独自のポジションや見解を持つことを自分に強制し、そこから自分のユニークさを見出し、磨くのです。また、ワーキング・ディナーのテーブルでは、たとえ顔見知りがいなくても、自分が関心を持っているテーマを専門にしている人たちのテーブルを探して、「このテーブルに参加していいですか?」と聞くことにも慣れてきました。私は今でも、「日本人ばかり集まったテーブル、前からよく知っている人たちのテーブルは避ける」というのを自分のルールにしています。

◎何でもよいから最初に発言する「先手必勝!」

私が心がけているのは「先手必勝!」です。「何かコメントや意見はありますか?」と言われた時、すかさず質問をしたり、コメントをしたりするのです。議論が進んできた段階で、ユニークかつ新しいコメントをするのはなかなか難しい。発言していないと次第にプレッシャーが高まります。「これまでの議論にない新しい視点」と思われることを言わなければと焦る一方で、議論についていくのが精一杯。最初に質問をしたことで、一応私の存在は皆にわかってもらえたと思います。質問自体は非常に簡単なことで、そこから皆がさらに深い質問やコメントをしていきました。その口火を切ったのが私というわけです。私は最初に発言してしまったので、後は「気楽!」にしていられました。あるテーマについてのコメントでユニークさを出すのは、後になればなるほど難しいです。長期的には自分にしかできないユニークな発言を目指しつつも、当面を乗り切る策として、「先手必勝!」を試してみてはいかがでしょうか。

◎運動が生活の一部になると暴飲暴食や病気をしなくなる

私は、20代の頃からほぼ毎日何らかの運動を続けてきました。「今年こそ運動をしよう」と目標を立てるビジネスパーソンが多いと聞きますが、私の場合は、運動は何があっても必ずする日課、忙しすぎたりして数日できないとフラストレーションになってしまうほど、運動が毎日の生活の一部になっています。そのお陰もあって、ほとんど病気はせず、何とか世界でもやっていける体力がついたと思っています。留学したり、コンサルティングをしたり、大学で教えたり、私のキャリアが変化する中、ジョギング、水泳、エアロビクスなどと運動の種類は変わってきましたが、必ずするのはこうした有酸素運動と筋肉を鍛える運動でした。運動が生活の一部になってくると、自然に暴飲暴食をしなくなり、体力がついてあまり病気もしなくなります。ここ数年、日本でもジョギングやランニングをする人、トライアスロンに挑戦する人などが増えているようですが、これも世界で活動するには体力が必要ということが実感としてわかってきたからかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする