評価 (3点/5点満点)
原著はコロンビア大学で感情と自己制御を教えているジョシュ・デイヴィス氏の『TWO AWESOME HOURS(ものすごい2時間)』。
真に生産的になるのに必要なのは、効率性を捨て、かわりに毎日、結果を出せるとびきり最高の2時間をつくる条件をそろえることです。この本では、忙しい皆さんが毎日少なくとも2時間、信じられないほどの結果を出せる時間をつくるための、最も効果的で驚くほど簡単な5つの方法を紹介します。
1.決断の瞬間を見きわめる
2.心のエネルギーを上手に使う
3.無理に集中しようとしない
4.心と身体のつながりを利用する
5.仕事のできる環境をつくる
あなたの身体の動かし方が、あなたの考えに大きく影響するのです。2時間を勧めている理由は、これくらいなら1日のうちで確保できて、その日の重要な仕事に取り組むのに十分な時間だからです。そしてその日の残りの時間は、戦略的な思考や創造性をあまり必要としない仕事に費やせばいいのです。
本書のタイトルから「2時間しか働かなくていい」と解釈するのは少し違っていて、本当の趣旨は上記のとおりです。
【my pick-up】
◎たった10分の運動が心を安定させる
運動にはすぐに現れる効果があり、その効果はたった1回運動しただけで見られることがあります。それは心の状態に関係するものです。少しの運動でも時間を選んで行えば、運動後の数時間にわたって、もっとよく考え、集中力を保ち、考えをはっきりさせ、不安を減らせるのです。どれも結果を出し続けるために重要なことばかりです。運動は、とりわけ自己コントロールに関係する実行機能を高めることが研究からわかています。また、ちょっとした運動をすれば、気が散るのを避け、集中できるようになるのです。あるいは、ひょっとすると生産性に運動がもたらすなによりの利点は、運動した直後に全般的な精神状態がよくなることでしょう。