評価 
（3点/5点満点）
『本当に頭がよくなる1分間勉強法』をはじめとする石井貴士さんの1分間シリーズの最新刊は、「1冊1分で読めるようになり、かつ成功するための読書法」です。
1分間読書法「ワンミニッツリーディング」は、見開き2ページを0.5秒でどんどんめくっていき、文字は読まずに感じ取るというもの。本を1字1句読んで理解したいというモチベーションを手放し、趣味としての読書ではなく、習慣としての読書を身につけます。従来の速読法とは、全く違うものだと石井さんは言います。
ワンミニッツリーディングを信じて実践するかどうかは、各人の判断に委ねるとして、本書では、本を読むことがビジネスパーソンにとって極めて重要であることもきちんと指摘しています。
石井さんは、1日3冊で年間1000冊、これまで買った本は8000冊。とてつもない数ですが、やはり1日1冊は目標としたいところです。
【my pick-up】
◎本を読まないビジネスマンに明るい未来は永遠にこない
本を読んでいる人は、目の輝きが違います。本を読めば読むだけ、頭にインプットされる情報量が増えます。情報量が多い状態で仕事をすれば、その分だけ高いクオリティーの仕事ができます。100冊、1000冊と大量に読書をすることで、徐々に「成功する脳」に変化していくのです。
本を読む人は、「本がたったの1500円なんて、安い」と考えています。成功者の費やした時間を、たったの1500円で買うことができるのです。ビジネスマンが本を読まないことは、致命的です。にもかかわらず、ほとんどの会社員の方がビジネス書を読んでいません。ということは、この本を読んでいるあなたは、大チャンスです。ビジネス書を読むだけで、ビジネスマンとして、トップ集団に入れるのです。
私自身、本だけで、古本も合わせて1000万円以上は費やしています。多くのことを学べて、1000万円くらいというのは、自己投資としては、ものすごく安いのです。
◎成功者と同じ空気を吸うために、本を読む
上司や同僚と飲みに行っても、自分と同レベルの人のアイデアしか入ってきません。上司も同僚も会社員であって、成功者でもなければ、億万長者でもありません。会社員と同じ空気を吸っていれば、あなたは会社員になります。成功者と同じ空気を吸っていれば、成功者に。本を読むということは、自分のチャンネルを「成功者チャンネル」「億万長者チャンネル」に合わせ続けるということです。
ある程度成功している人でなければ、本は書けません。
