チャンスは1分おきにやってくる 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2013-04-09 |
評価 (4点/5点満点)
「チャンスに気がつくか?」
「チャンスを生かす準備ができているか?」
「チャンスに飛び込む勇気があるか?」
チャンスをつかむ人と、つかめない人には、この3つの違いがあります。
この本は、勤めていた会社が倒産して、1億円の負債を抱えたまま独立せざるを得なかった著者の平秀信さんが、チャンスをものにして現在、年収5億円となった秘訣が惜しみなく書かれています。
「素直な心」
「前向きな心」
「人のせいにしない心」
チャンスをつかむ人が持つこの3つの特性は、ビジネス書でもよく言われていることですが、具体的にどういう考え・行動をすればよいのか、本書で分かりやすく理解できます。
平さんの過去の経験を踏まえた、独自の言葉も随所に見られます。
【my pick-up】
◎問題が起きたときの決断方法で成功は決まる。
問題は意味なく起こるものではなく、成長するかしないかの分岐点で起こる傾向があります。
仮に「決断をしない」場合、ストレスやうつになってしまいます。決断をするからストレスやうつになると考えられることが多いのですが、まったく逆です。
決断をすれば、もし悪い方に転んだとしても、自分が決めたことなので納得できます。決断する場合は、損得や、儲かるか儲からないかではなく、「自分が成長できるかできないか」で決めた方がいいです。
◎こんな人になりたいと思う人が書いた本を読め。
マスターしたいことがあったら、本からの学びが一番早くて安上がりです。著者のセミナーに行っても、本に書かれた以上のことを話す人を見たことがありません。本にはその人の知恵や経験のすべてが書かれているに違いないのです。
自分がこんな人になりたいと思う人が書いた本を選んでくだだい。「お金が儲かりそうだから、この人の本を読もう」ではダメなのです。世の中には実績もないのに本を書いている人がいます。そんな人の本を読んでいたら、あなたは間違った内容を学んでしまいます。くれぐれも本選びは注意してください。最低10年間、成功している人の本を選ぶことです。
◎行動できないのはあいまいだから。具体的にすればするほど、行動できる。
行動できないのは「やるべきこと」をあいまいにしているからです。つまり行動計画が具体的でないのです。ひとつの問題は多くの問題の集合体です。あなたが行動できないのは複数の問題を一度にクリアしようとするからです。難しくて、行動に移せないのです。
あなたが行動するためにどんな具体的なステップを踏めばいいのか、知る必要があります。具体的なステップがわかれば、あとは簡単です。そのステップを順番通りにこなしていけばいいのです。
◎アイデアマンになりなさい。
ある一定の収入(およそ年収1200~2400万円)を超えた時点であなたはアイデアマンになる必要があります。つまりアイデアを出す以外のことはすべて人に任せるようにするのです。
仕事において最も楽でないのが〝アイデア〟を出すということです。あなたが今会社に勤めているとしたら、だれかのアイデアと仕組みの下で働いているということなのです。
小さなことをやっていると、大きなことが見えなくなります。
◎一匹狼になれ。
人が群れると、大抵ネガティブな話になります。
成功者は、群れることをしません。常に一匹狼です。孤独な時間を好みます。孤独は人を成長させます。ひとりで考え、ひとりで行い、ひとりで決定することで直感が磨かれ、潜在意識に眠っていた力を引き出すことができます。まずは一匹狼になって、すべてを自分でやってみる。これを決心してください。一定期間(3年ほど)やってみてください。どんなことでも乗り切れる人間になれます。
一匹狼を乗り切ったとき、人はやさしくなれます。他人の痛みが心から理解できます。