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課長になれない人の特徴 (PHP新書) 価格:¥ 756(税込) 発売日:2012-01-14 |
評価
(3点/5点満点)
サバイバル時代を生き抜くには「こうやれば出世できる」というテクニックより、「こんなことをやっていると出世できない」という「取ってはならない行動」に気をつけなくてはなりません。これが本書のテーマです。「会社で取り残されないためのマニュアル本」とも言えます。
具体的には、出世ルールと経営者の判断基準に照らし合わせ、「こういう行動を取ったら出世できない。だからこういう行動に変えた方がいい」ということが書かれています。ビジネスパーソンの「べからず集」と「出世行動マニュアル」の2つがセットになっているということです。
出世キャリアがまわりから求められる最大のものは、「厳しさ」ではなく「楽しさ」であり、「何であの人はあんなに仕事を楽しそうにしてるんだろう」というイメージです。これを作っていくのが本書の30のセオリーです。
仕事をやっている時「楽しさ」を前面に出し、まわりにそれを感じさせる。そうすれば皆さんは自然に組織の階段を上っていくことになるはずです。
この本で学んだ出世キャリアの行動を実践して、残念キャリアの管理職たちとの違いをまわりに見せつけましょう。
【my pick-up】
◎仕事を任される快感
残念キャリアを出世キャリアに変えるのは、上司の「この仕事は君に任せる」の一言です。この任される仕事の量が、組織内における上下を決めるものとなります。つまり出世とは任せられる仕事の量が大きくなっていくことです。こうやって仕事を任せられると、多くの人は「責任の重さを痛感します」と言いながらも、仕事を任される快感を味わいます。
そしていつの間にか上司から仕事のほとんどを任されるようになり、その上司のポジションに就きます。これが出世コースに乗るという姿です。
◎同僚は仲間でありパートナー
付加価値を増やすために、ライバル企業と戦って少しでも取り分を増やそうと思わないことです。相手のパイを取れば、向こうもカネを使って取り返しに来て戦争となります。付加価値を高めるコツはライバルではなく、自社のお客様を見ることです。