厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年166冊目『男は「気配り」だ!』

2011-09-03 22:33:16 | おすすめビジネス書
男は「気配り」だ! 男は「気配り」だ!
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-08-25

評価  (3点/5点満点)

「課長島耕作」でお馴染み、漫画家の弘兼憲史さんが、男の「気配り」について以下のように語ります。

「気配り」とは、人の気持ちを察することができるということです。「察する」は能力です。さらにいえば、人を不愉快にさせない心くばりをもつということです。上から目線にならないということです。「気配り」ができるということは、気持ちが優しいということです。人に対する気持ち、接し方が「まめ」ということです。観察力のアンテナがピンと立ち、注意力が行き届いているということです。

気配りの基本は、自分がされて、または周りの人がされているのを見て、イヤだと思ったことを自分が他人にしないことです。そのための想像力を働かせる努力をしましょう。

【my pick-up】

◎年齢が高くなると人の話を聞かなくなる?

年齢が高くなるにつれて、人の話を最後まで聞かなくなる人が増えていくような気がします。とくに話がかんたんになるほど聞かなくなります。「そんなこといわれなくてもわかるよ。人を年寄り扱いするなよ」という具合です。

でも年寄り扱いされないためには、人の話をじっくりと聞くのが手っ取り早いやり方なのです。人の話をじっくり聞こうとすれば、どうしても話している人への「気配り」が欠かせないからです。

◎「頑張れ」は、励ましにならないことがある

今は、「頑張れとはあまりいわないほうがいい」というのが定説になっています。とくにウツの人に「頑張れ」は禁句とされています。

それに「頑張れよ」は上から目線でいっているようにも聞こえてしまいます。中には「あんたにいわれたくないよ」と思う人もいるでしょう。むずかしい時代になりました。

なんにしても昔のように、だれ彼かまわず気軽に肩を叩いて「頑張ろうな」「おう!」と励まし合える世の中ではなくなっています。よほど親しい間柄でなければ、「頑張ろうな」という励ましのメッセージは相手には伝わりません。

◎よかれと思ったことでも人に押しつけない

もうずいぶん前になりますが、「小さな親切大きなお世話」という言葉が流行りました。身もふたもない言葉ですが、案外当たっていることもあるから恐いのです。

自分が好きなもの(こと)は人にも勧めたくなるもの。好きなもの(こと)だから、つい相手への気配りを自分の都合のいいようにとらえてしまうのです。人のために小さな親切をしようと思うとき、自分の気持ちを人に押しつけることになっていないかどうか。自分が好きなもの(こと)ほど、もう一度考えてみたほうがいいでしょう。

◎「悪いな」を連発しないこと

連発していると「ただの口ぐせかな」と思われてしまいます。何かをしてもらうたびに、いちいち「悪いな」を連発しても感謝の気持ちは伝わらないでしょう。

感謝の気持ちを表す言葉は、ケースによって違うはず。それを全部まとめて「悪いな」で、すませてしまおうとするところに、気持ちが伝わらない大きな原因があると思います。

コメント
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