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評価 

(3点/5点満点)
この本では、社会人になって3年くらいの間に出会う悩みを解決するためにピッタリの本を、これまで10000冊以上のビジネス書を読んできた著者・大杉潤さんがピックアップして解説します。
それぞれの問いに対して、最も効果的な解決策が身につくビジネス書を4冊ずつ挙げて、そのフレーズを紹介し、大杉さんの経験も加味しながら解説を加えています。
1冊あたり約1500円のビジネス書が10000冊分なので、1500万円の価値がある!として、一切の出し惜しみなく大杉さんがビジネス書から学んだ知恵やノウハウを、すべて本書に注ぎ込んで書いたとのこと。
文章術からノート術、時間術、会話術、営業術、健康管理、人生設計まで、あらゆるテーマを網羅し、10000冊の中から珠玉のビジネス書が引用されています。
入社3年目までの若手社員は、本書で紹介されている実際のビジネス書を1冊でも2冊でも読んで頂きたいと思うとともに、「おわりに」にも記載されている中谷彰宏さんの『入社3年目までに勝負がつく77の法則』もぜひお勧めします。私も、この本を当時読んだからこそ、今があると思っています。
また、若手社員だけでなく、彼らに的確なアドバイスをしたい先輩社員や管理職、仕事に役立つビジネス書を知りたい人にも、参考となる1冊です。
【my pick-up】
◎出世する方法を知りたい。
上司が何を重視するか、下手な推測をするよりも、上司に直接聞く方がよほど効率的だ。仕事で重視するのはどんなことか、自分に何を期待しているか、折りに触れて質問しよう。またアドバイスを求めるのも関係作りに役立つ。(『「権力」を握る人の法則』ジェフリー・フェファー)
上司との接触頻度が多い人ほど出世する傾向があるということです。実績を上げることが前提ではありますが、その過程で、頻繁に上司とのコミュニケーションを取るようにして、「実績が上がったのは、上司の指導のおかげです」というパフォーマンスをするといいでしょう。実力が飛びぬけている若手社員が、意外にも出世しないのは、上司をそっちのけにして、自分だけの実績にしようとする人が多いからなのです。
◎どうすれば独学でTOEICのスコアを上げられる?
実はTOEICはビジネス英語力だけでなく、情報処理能力を測定する試験でもあります。迅速に情報を処理して瞬時に判断するという試験の特徴が、いわゆる「仕事ができる」人を見分けるリトマス試験紙にもなっているのです。
個人的な経験にもとづいて、私は声を出し、反復して読むことこそが、外国語を勉強するうえで、もっとも効果的な方法であると信じています。英語をひたすら音読することによって、英語の語順どおりに意味をとっていくという思考パターンが脳の中に深く刻まれるのです。(『国弘流英語の話しかた』国弘正雄)
とにかく英語は、繰り返しの音読が基本です。実際に、国弘先生は、中学の英語テキストを繰り返し音読することを勧めています。
脳の仕組みに合った覚え方さえできれば、天才的な記憶力を発揮したり、英語であればラクラク単語を覚えたりすることが誰でも可能なのです。(『頑張らない英単語記憶法』西澤ロイ)
実際にTOEICに出てくる最低限のビジネス英単語は、もちろん覚える必要があります。答えは、何度でも繰り返し覚えればいい、ということです。
英文e-mailには、ある程度決まった型があり、便利に使い回すことができます。(『絶対に使える英文eメール作成術』大島さくら子)
英文メールは、決まった型(パターン)を覚えて慣れてくれば、スキルが一気に上がるでしょう。
外国語ができると、人生の幅が広がります。他の人より良い仕事をする機会に恵まれ、多くの人に出会えます。外国語の中でも、特に「英語」ができるようになることは、人生により多くのチャンスをもたらしてくれるはずです。(『英語をやっていて、本当によかった。』吉越浩一郎)
世界の最先端の情報は、英語で書かれ、発信されています。つまり、ビジネスに必要な最新の情報を得るには、ある程度の英語力は欠かせないのです。