旧暦九月十三夜の月は、後の月(のちのつき)と呼ばれます。
今年は11月3日の文化の日に当たります。
旧暦九月十五夜のお月見は、現在も行事として残っていますが、十三夜のほうは忘れられがちのように思います。
またの名を、名残の月、豆名月、栗名月などとも呼ばれ、豆や栗をお供えしてきました。
昔の人は、十五夜だけのお月見を片見月(かたみづき)といって嫌ったそうです。
11月3日は晴れの特異日ですから、お天気も比較的安定していて、きれいな月が見られるのではないでしょうか?
ご一緒に夜空を見上げてみませんか。

お若い方はご存じないかもしれないですが、「野菊の墓」(伊藤左千夫)という小説の、書き出し部分にも「後の月」が登場します。
主人公の男性が、後の月の頃になると、今は亡き恋しい人をどうしても思い出してしまうと、つぶやくのです。
結ばれなかった恋は、いつまでも胸の奥にしまわれていて、懐かしい風景を目にすると、ふとよみがえっては悲しみをかきたてられるのでしょうか。
そういえば、樋口一葉の小説にも「十三夜」というのがあります。
昔は、この夜の月が人々の生活に密着していたことを感じますね。
<亡き父に名を呼ばれたる心地して
庭に出てみる十三夜かな>
お越しとご参加をお待ちしています
今年は11月3日の文化の日に当たります。
旧暦九月十五夜のお月見は、現在も行事として残っていますが、十三夜のほうは忘れられがちのように思います。
またの名を、名残の月、豆名月、栗名月などとも呼ばれ、豆や栗をお供えしてきました。
昔の人は、十五夜だけのお月見を片見月(かたみづき)といって嫌ったそうです。
11月3日は晴れの特異日ですから、お天気も比較的安定していて、きれいな月が見られるのではないでしょうか?
ご一緒に夜空を見上げてみませんか。

お若い方はご存じないかもしれないですが、「野菊の墓」(伊藤左千夫)という小説の、書き出し部分にも「後の月」が登場します。
主人公の男性が、後の月の頃になると、今は亡き恋しい人をどうしても思い出してしまうと、つぶやくのです。
結ばれなかった恋は、いつまでも胸の奥にしまわれていて、懐かしい風景を目にすると、ふとよみがえっては悲しみをかきたてられるのでしょうか。
そういえば、樋口一葉の小説にも「十三夜」というのがあります。
昔は、この夜の月が人々の生活に密着していたことを感じますね。
<亡き父に名を呼ばれたる心地して
庭に出てみる十三夜かな>
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