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そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

病気持ちであればこそ!

2009年09月04日 | ポエム&好きな言葉
中岡さんのこと、私は知らなかったのですが、TVなどにもご出演の有名な方のようですね。

お名前を検索すると、たくさんの記事や写真がヒットしますし、ご本人の元気の出るブログも見にいけます。

新聞の記事から、要点を引用してみます。

>日航の客室乗務員をしていたときに、遠位型ミオパチーという難病を発病。
徐々に進行して「10年前後で歩けなくなる」といわれて絶望。

実家で泣き暮らすうちに、とうとう杖を使っても立てなくなり、そのときに
泣いても笑っても一日は同じ
と気づいて、新しく活動を始められたそうです。

今は、NPO法人「希少難病患者を支援事務局」の常任理事として全国で講演などの活動をされて、多くの難病の方々を励ましたり、国に支援を求める活動をされています。




先日、中岡さんの記事を読んだとき
「泣いても笑っても一日は同じ」という言葉に、強く同感しました。

私も治らない病気を抱えています。

病気はつらいです。
でも、くじけないで頑張っていると、病気にかからなかったら見えなかった世界が見えてきます。
それまでの自分とは違った自分を発見できます。

病気持ちであればこそ! の人生が生きられます。
これは、けっして負け惜しみではありません。

            

このブログを見てくださっている方々の中にも、病気や障害と二人三脚の人生を生きている人、きっといらっしゃるでしょう?

どうかめげないで!
その病気や障害がなかったら生きられなかったような人生を、励ましあいつつ生きようではありませんか!!


あの日も青い空だった

2009年08月15日 | ポエム&好きな言葉
ブログのお友達のまんぼうさんが、「戦争がなくなるような呼びかけを!」とお書きだったので、そのウェーブを流そうと思いました。

あなたも、どうかこの波をみなさんへつないで下さいね。



あの戦争が終わった日 

大地は焼け付くように暑かった

母が ラジオを聞いて泣いていました

きっと複雑な涙だっただろうと思います


私は 両親が満州にいた時に 母のお腹に宿りました

母は体が弱かったので

これを機会に 日本へ帰ろうということになったそうです


そして 私が生まれ その年の12月に戦争が始まりました


あのまま 両親が満州に留まっていたら

もしかしたら 私は残留孤児となっていたかも・・・

いえ、生きてはいなかったかも、ですね



和歌山の大空襲の夜

その方角の遠い空が真っ白でした

あまりに高温の火災では 空は白くなるのだと

母が教えてくれたのを覚えています



空襲の記憶が消えなくて

大花火大会の

盛大な花火で白くなる空を見ると

思わず「ああ、空襲を思いだす」と

つぶやいて周囲を驚かせています



沖縄の友人のお兄様は

一緒に歩いていたお友達が

アメリカ軍の飛行機の機銃掃射で

一瞬のうちに 目の前で亡くなられたとか



ある夜、真っ暗な防空壕のなかで

びりびりと伝わってくる爆弾の炸裂する音

そのとき

近くの壕では

母の体にかばわれた子供は助かり

覆いかぶさって子を守った母は

命を奪われた

そして、子供はひとりぼっちに・・・




今、8月15日正午です

枚方市では 平和を祈って「ひらりよんの鐘」が打ち鳴らされ

市民は黙祷を捧げます

枚方市は非核宣言都市です


あれから長い時間が流れて

戦争の悲しみや苦しみを体験された方々が

年々数少なくなっていきつつあります


みなさん

聞き伝えでも 語り伝えでもいいのです

忘れないで下さい!

どうか

どうか

忘れないでください!!!


戦火で父母を失くす子供を

焼夷弾が雨のように降りそそぐ街で

焼け焦げて炭みたいになって転がる子供を

戦後の焼け野原の中で

食べるものに出会えずに飢えて死んでいく子供を

再び出してはいけないのです


どうか 

どうか

戦争の悲しさを語り伝えてください

お願いします




ちいさな しあわせ

2009年07月24日 | ポエム&好きな言葉
   空をみあげたら  雲がバンザイしてました

   なんかいいことあったんでしょうか?

   見てると 私もばんざいを したくなりました





   これは また別の日

   飛行機雲がきれいだったので

   じっと見ていたら

   だんだん崩れて こんな形になりました
   
   この後は 薄くなって 空にとけこんでしまいました

    
   わたしも こんな自由な気持ちで いたいと思いました





   夕方の空は 

   一日のフィナーレを飾って 華やかです

   自然に手を合わせたくなりました

   穏やかな一日を ありがとうございましたと

   

   きのう読んでいた本にね こんなことが書いてありました


   面倒だなあ・・・ 

   そのうち誰かがやるだろう

   でも 何日かたっても誰もやらない

   見ているとイライラしてししまう

   そんな事があったら

   すぐにあなたが、すればいいのです

   面倒だと思うことこそ あなたが すぐにやりましょう

   (『愛をこめて生きる』渡辺和子著・PHP文庫より)
   
      

   おお、そうですね!

   何日も エレベーターの前に落ちている

   大きな紙くず ひろって捨てました

   ああ、スッキリした。


   気持ちキラキラ



   

たいせつな友へ

2009年05月30日 | ポエム&好きな言葉
久しぶりなのに 良いお話でなくてごめんね
夫が亡くなったの・・・・

そう告げられて声が出なかった

幼稚園からずっと一緒だった二人
中学ではご両親に隠れてのお手紙のやり取りを
私が真ん中にいて お手伝いしたよね

広い校庭を
サッカーボールを追いかけて
暗くなるまで駆けていた姿が
閉じた瞼によみがえる

二人は同じ高校に進み
時が流れて 
やがて当然のように結婚式


とても仲の良いご夫婦で
二人の子供に恵まれて
お家も建てて
いつも笑い声が聞こえていたね


病に倒れたことも
私は知らなかったので
あまりにも突然の知らせに
しばらくは涙も出なかった・・・・

余命6ケ月の宣告から
わずか3ケ月
あまりにも早い旅立ち

最後は眠るように逝ったのよ
あなたのその言葉に
少し救われた


人の寿命は
生まれてくるときの神様との約束ごとという

別れの悲しみに打ちひしがれるより
出会えた奇跡に
感謝しようという詩があったよね


あなたが
生きている限り
あなたが
二人の時間を抱きしめている限り
あの人は
いつもあなたと共に生き続けているのよ

けっして
一人ぼっちになったんじゃないからね


満開の桜に

2009年04月06日 | ポエム&好きな言葉
「まどみちお」という詩人をご存知ですか?

「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」などの、あたたかな詩をたくさん書いている人です。

その、まどさんの詩に、さくらをうたったのがあります。

咲き始めると、あっという間に満開になって、
満開になったと思ったら、あっという間に散ってしまう。



その満開の桜に、まどさんがよせる想いです。
(詩の全部を載せると、著作権法に触れますので、前半は省略しました)

>まいねんの ことだけれど
>また おもう
>いちどでも いい
>ほめてあげられたらなあ…と
>さくらの ことばで
>さくらに そのまんかいを…

この、「さくらのことばで」という部分、たまらなく心に響いてきませんか?





散り落ちた花びらも、朝早いうちはとてもきれいです。
夜のうちに散って、まだいきいきとしている花びら。

右側の状態で2枚並んで落ちていたのですが、一まいをひっくり返してみました。

すぎ苔の上の落ちているので、蒸発する水分が、花びらの裏側にちいさなちいさな水滴をいっぱいにつけました。
この水分が、いきいきのもとだったのですね。



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心の奥深く、静かに咲く花

2009年04月03日 | ポエム&好きな言葉
心の奥深く、散らない花を咲かせて生きて行きたいと思います。

      
貧しさは羞ずるに足らず
      
羞ずべきはこれ貧しくして志なきなり
      
老ゆるは嘆くに足らず
  
嘆くべきはこれ老いて虚しく生きるなり
      
これは「申吟語」という中国の古典の中にある言葉です。
前略、中略で、私の好きな部分だけ取り出していますので、全部に興味のある方は
こちらに詳しいです

我が家が、夫の事業の失敗で貧しさのどん底にあったとき、私の友人が書き送ってくれた言葉です。
その友は、私にとって北極星のような人でした。


貧しさも老いも、嘆くようなことではない。
大切なのは、志を失わないことだと・・・

志などというと大げさに聞こえますが、目標とか希望とか、「自分なりに目指す
大切なもの」と私は解釈しました。
それこそが、心の奥に咲かせる花だと思うのです。

だいじに守っていかないと枯れてしまうかもしれません。

この花を大切に出来るのは、世界中にたった一人、自分だけです。

人と比べて自分を評価するのではなく、いま自分に出来ること、しなくてはならないことを見つめて、ほんの少しずつでいいから、自分育てをしていくのが、志のある生き方ではないでしょうか。

あれから数十年たち、私も年を取りました。
目標を持って虚しくない生き方をしなくては、折に触れて自分に言い聞かせています。



空の虹色・環天頂アーク



2008年07月04日 | ポエム&好きな言葉
     空と海と

     本当は どこまでいっても繋がりはしないのに
     
     ずっと向こうの方で
      
     つながっているような気がした

     
     夕凪の海面が わずかに揺れて

     単調な響きをくり返しながら

     おだやかに 今日が日暮れていく



     
     旅の途中の砂浜で
     
     やっぱり 体が悲鳴をあげて
   
     動けなくなってしまった


     砂浜に じっとうずくまっている私の手のひらに
   
     息子が 黙って貝殻を乗せてくれる

     
     うれしくて
    
     涙がでてきたので

     砂つぶが目に入ったふりをして

     そっとぬぐった



     
     その中に
  
     こんな めずらしい貝殻があった

     大切な思い出のひとつになりそう



     
     
     あくる朝は少し元気になって

     宿の下まで降りられた

     
     波打ち際に やわらかな音をたてて

     波が寄せてくる

    
     何万回 何千万回

     もっと もっと たくさんの回数

     波がぶつかって

     こんな模様をつくったのだろう

     すごいなあ
   
     岩も小石も みんな まあるくなっている




     
     部屋の窓から見下ろすと

     波紋が見えた

     何かのしずくが 落ちているのでもなく

     湧き水があるのでもない

     水面の下に
   
     ほんの小さな石のようなものがあるので

     寄せてきた波が そこにぶつかって

     こんな模様を描く


     波の強さで

     波紋の広がりもちがって見えた

     飽きずにながめる・・・・


     海の淡い青さが
   
     目にも 心にも しみこんで

     しあわせ色が ひろがっていく
     
     幾重にも 波紋を描いて

   

夕べの雲

2008年05月19日 | ポエム&好きな言葉
飛行機雲のなごりでしょうか

長く消えずに 幾く筋も流れ

沈む夕日のひかりを受けて

刻々と移り変わる色

ああ これは幸せ色だと思いました


この雲が

すっかり色褪せるころ

家族が「ただいま」と帰ってくる

エプロンで手を拭きながら 「おかえり」と迎える

ただそれだけのことだけれど

心の真ん中が ほわっとあたたかくなる


そして

みんな揃って 始まる食事

今日も たくさんの命が 

お皿の上に横たわっている

魚も 野菜も 玉子も お肉も

みんな みんな ありがとう!!

育てて下さった人たちにも ありがとう!!

市場の人にも ありがとう!!


心を込めて「いただきます」と手を合わせる




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命を支えてくれるもの

2008年04月09日 | ポエム&好きな言葉
鎌田實さんは、皆様もよくご存知と思います。
長野県の諏訪中央病院の名誉院長で、たくさんの心温まるご本をお出しになっています。


<がんばる>という言葉があります。
がんばるのはとってもいいこと? 
人を励ますときにも「がんばってね」とよく言いますよね。

「よくがんばれたね」と結果をほめるのはいいけれど、やたら「がんばらなくちゃ!!」とか「がんばって」と思ったり言ったりするのは良くないと、蒲田さんはおっしゃっていました。

鎌田さんのお話です。
>「がんばる」というのは自分の日ごろのペース以上のことをしようとすること。
>それによって何かを得られるかもしれないけれど、失うものも多いです。
>例えば、心の豊かさ、ゆとりといったようなものです。
>大切なのはていねいに、一生懸命に生きることなんです。

このことは、いつも鎌田さんがおっしゃっています。
いえ、鎌田さんお一人ではありません。
日野原重明さんも、V・E・フランクル(『夜と霧』の著者)も、著書の中で何度も繰り返し書いています。

>「どんな環境、境遇の中でも、毎日のことをきちんとやって行くことは、その人の命を支えます。 >なにごともあきらめないで 投げ出さないでそれを続けていくことが肝心である」と。

そして「一生懸命」は、がんばるのとは違う。
肩に力を入れて気張るのではなく、こつこつと、心を込めて、目の前のことをていねいにやっていくということです。



そしてもう一つ。
さやかでもいい、希望をしっかりと持つ!
明日を信じる!

鎌田さんの最新刊『なげださない』(集英社)には、「希望なんてどう探しても持てないときだってあるけれど、そんなときは無理にさがさなくていいから、ただひらすらに毎日をていねいに生きるのがいい。
そうすれば、いつか希望がみえてくるものです」という意味の言葉がありました。


次第に体力を失っていくことを実感しながらも、私はこれらの言葉に支えられて
明るい気持ちで日々を送らせていただいています。

不平不満いっぱいのグチと涙の日々と
今日もしんどかったけれど、良く生きたと自分をねぎらい、
明日もきっと何かいいことがあると信じ続けるのと
どちらでも選べるのですもの

さくら さくら・・・

2008年04月06日 | ポエム&好きな言葉
詩の全部をまるごとご紹介することは、著作権法に触れるのではなかろうかと心配になったので、著作権協会に問い合わせをしてみました。

「その詩を全部紹介しないと、自分の気持ちや考えがどうしても伝わらないと考えた時には、一部でなく全部を引用することも許されます。しかし、いつもいつもというのはご遠慮くださいよ」という回答をいただきました。

私も、普段は、全部の引用は避けるよう心がけていますが、今回だけ許していただこうと思います。

だって、こんなにも私の気持ちをぜ~んぶ表現してくださる詩と、めぐり会ったことがないのですもの。


           

          さくら   
                  まどみちお

       さくらのつぼみが
       ふくらんできた
  
       と おもっているうちに
       もう まんかいに なっている

       きれいだなあ
       きれいだなあ

       と おもっているうちに
       もう ちりつくしてしまう

       まいねんの ことだけれど
       また おもう

       いちどでもいい
       ほめてあげられたらなあ・・・と

       さくらの ことばで
       さくらに そのまんかいを・・・