今回は年末のTV番組のようなタイトルだが、わが菜園の行く年来る年はまさに今なのである。
ノラボウ菜ノラボウなの花
昨年暮れに芽を出し、春の早くから摘まみ菜 として食するノラボウ菜はそろそろ花が咲き始め、収穫期を終える。
キク芋と新芽
昨年の秋から食べるたびに土の中から掘り出していたキクイモも、堀り残した芋から新芽が伸び始めて、保存中の芋がなくなればまた秋まで当分のお別れとなる。
ネギ坊主の油炒め
ネギ坊主は、この季節の変わり目だけの収穫物で、私は油で炒めただけのものに醤油と練り辛子というシンプルな食べ方をするが、野良友のKさんは塩を振るだけというもっとシンプルな人もいた。
また、飲み屋でネギ坊主の天麩羅を食べたという人もあり、オリーブオイルとニンニク塩という おしゃれな食べ方をする人もいるが、いずれにせよそれほど手をかけた料理ではないが、季節感いっぱいの一品というだけではなく、このネギ坊主というやつは流通に乗ることはないから、八百屋、スーパーで見かけることはなく、ネギを栽培している野良者だけが味わえる珍味である。
春大根の間引き菜
こうして春の菜園から去っていく野菜もあれば、これから始まる野菜もある。
春大根もダイコンそのものはまだ先になるが、このころからは間引き菜があり、油揚げと一緒に煮付けたり、味噌汁の具にしたりするが、細かく刻んだものを塩もみにして納豆と混ぜるという人もある。
極早生種の新タマネギ
この頃から収穫が始まるものにまず極早生のタマネギから、そして早生種のタマネギ、晩生種のタマネギと6月まで順に収穫期が訪れる。
今のタマネギは辛味がなく生食が出来る。
*タマネギの収穫期は写真のように葉が根元から倒れるので判りやすい。
こうして菜園の役者たちはも徐々に入れ替わっていくが、菜園の名脇役も紹介しておきたい。
4月になって暖かくなると毎年1~2株のビオラが菜園の片隅で花を咲かせる。
これはタネをまいたものではなく、どこかからタネが風で飛んできたもののようで、小ぶりなビオラはパンジーの原種なのか、生命力の強い花のようだ。
●オマケのウンチク
キクイモは芋と称されるが、ジャガイモ、サツマイモなどのでんぷんではなく、形状はどちらかというと生姜に似た根塊で、芋自体には特徴的な味はなく、ただカリカリした食感だけで、5ミリほどの厚さにスライスをし、味噌漬けにしたものは極上品である。
栽培的には、病気も害虫の心配もなく、肥料もやらず、放ったらかしで上の写真のような小さなかけらから、子どもの握りこぶし大の芋がゴロゴロ出来、堀り残したものが雑草化するくらい生命力にとんだ植物で、成分のイヌリンが血糖値の上昇を抑える効果もあるという。
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