曇り。
ちょっとばかり過ごしやすい…ような。お日様が出ると出ないとでは、こうも違うものかと、愚かにも毎度驚いてしまう。
さて、学校です。
「Cクラス」では「N5レベルチェックテスト」を、昨日、実施して、思ったほどひどくはなかったとほっとしているところです。四月からのクラスですし、留学生は三名しかいない、しかも、留学生とはいえ、コロナ禍で「N5」までの勉強をそれほどしてこなかった人たちです(白紙状態であるとしか思えない人も一名います)。
正直、いつも通りの、この時期(1,2週間ほど遅らせましたが)で、大丈夫だろうかと少々不安でした。
普通、留学生ですと、国で「N5」に合格しなければ来日できません(大卒は別です)から、「ひらがな」を学んだ後、すぐに「カタカナ」、そして「漢字」へと流れていっても、驚くと言うことはほとんどありません。覚えられないと文句を言われることは、時々ありますが、それも一人か二人くらいのもの。日本で生活するためには、また進学するためには、「漢字」が大切であることは皆わかっています。
ところが、このクラスでは、「日本語とは何ぞや」レベルの人たちがじっと私たちを見ているような感じで授業は始まったわけですから、こちらも不安、向こうも不安だったでしょう。かといってタラタラと理解できるまで待つというやり方はできません。留学生が三名含まれているわけですから。留学生であったら、この進度でやってついて行けなかったら、「七月生」が来た段階で、両方のクラスの授業を受けるべしとやれるのですが、事情のある在日の人たちはそれがなかなかできない…ということで、復習主体の授業をしてきました。
真面目な人たちが多く、毎日来てくれていたと言うことで成り立ったやり方なのかもしれませんが。毎日来なかった人(来られなかった人ではありません)が一名いるのはいるのですが、高校に入らせたいと言われているので、今は、午前(四月生クラス)と午後(七月生クラス)の授業に参加させています。
毎日頑張って来て、授業に参加さえしていれば、今日やったところが今日わからなくても、練習(毎回、復習を2課分ほどしますし、単語は、覚えるまでカードでの練習は続けます)を、重ねているうちに、三、四日ほどで、なんとなく大丈夫という感じになる。もちろん、それで全部覚えられるというわけではありませんが、覚えられる人の割合や覚えられる量が増えてくる…。
四月から初めて、現在『みんなの日本語Ⅱ』の「34課」、気分としてはよくぞ騙せてここまで来た…。
もっとも、いくつかの問題も残っています。
それは「文字」なのです。「ひらがな」「カタカナ」が手薄であったと言うこと。これに懲りて、「七月生」クラスでは、午後の授業、二コマのうち、一コマを完全に「ひらがな」に当てていますが、この「四月生」クラスには、もう間に合わない。
宿題のノートを見ていても、間違いを正すよりも、文字を書き直す方がよっぽど多い。書き直しても書き直しても、大海に小石を投げ込んだかのよう。無力ですね。当方としても、なにも「きれいに書け」などという要求はしていません。まず、「読める」ように、「正しく」書けるようにという、こちらの要求がどうも理解されていないようなのです。
前のネパールの男子学生たちは、「正しく」どころではなく、日本人かと見まがうような字が書けていたのに…。どうも、こちらとしてもその気分があったので、いけないのかもしれませんが。
多分、こちらが気をつけるように言い、書き直させたりしているのが、「理不尽な」とか「文句を言っている」くらいにしか思えないのでしょう、ほんと、焼け石に水。
で、明日から連休ですし、「ひらがな」「カタカナ」一覧を書いて、今日、渡すことにしました。なぞる文化がないのかもしれませんし。もちろん、「全員に」ではなく、どんどん字が荒れてきたように見える一人に、まずは渡し、練習するように言うつもりです。毎回毎回書き直すのに、もうほとほと疲れ果ててしまいましたから。こちらを疲れさせた分、疲れてください位の気分です。
日々是好日
ちょっとばかり過ごしやすい…ような。お日様が出ると出ないとでは、こうも違うものかと、愚かにも毎度驚いてしまう。
さて、学校です。
「Cクラス」では「N5レベルチェックテスト」を、昨日、実施して、思ったほどひどくはなかったとほっとしているところです。四月からのクラスですし、留学生は三名しかいない、しかも、留学生とはいえ、コロナ禍で「N5」までの勉強をそれほどしてこなかった人たちです(白紙状態であるとしか思えない人も一名います)。
正直、いつも通りの、この時期(1,2週間ほど遅らせましたが)で、大丈夫だろうかと少々不安でした。
普通、留学生ですと、国で「N5」に合格しなければ来日できません(大卒は別です)から、「ひらがな」を学んだ後、すぐに「カタカナ」、そして「漢字」へと流れていっても、驚くと言うことはほとんどありません。覚えられないと文句を言われることは、時々ありますが、それも一人か二人くらいのもの。日本で生活するためには、また進学するためには、「漢字」が大切であることは皆わかっています。
ところが、このクラスでは、「日本語とは何ぞや」レベルの人たちがじっと私たちを見ているような感じで授業は始まったわけですから、こちらも不安、向こうも不安だったでしょう。かといってタラタラと理解できるまで待つというやり方はできません。留学生が三名含まれているわけですから。留学生であったら、この進度でやってついて行けなかったら、「七月生」が来た段階で、両方のクラスの授業を受けるべしとやれるのですが、事情のある在日の人たちはそれがなかなかできない…ということで、復習主体の授業をしてきました。
真面目な人たちが多く、毎日来てくれていたと言うことで成り立ったやり方なのかもしれませんが。毎日来なかった人(来られなかった人ではありません)が一名いるのはいるのですが、高校に入らせたいと言われているので、今は、午前(四月生クラス)と午後(七月生クラス)の授業に参加させています。
毎日頑張って来て、授業に参加さえしていれば、今日やったところが今日わからなくても、練習(毎回、復習を2課分ほどしますし、単語は、覚えるまでカードでの練習は続けます)を、重ねているうちに、三、四日ほどで、なんとなく大丈夫という感じになる。もちろん、それで全部覚えられるというわけではありませんが、覚えられる人の割合や覚えられる量が増えてくる…。
四月から初めて、現在『みんなの日本語Ⅱ』の「34課」、気分としてはよくぞ騙せてここまで来た…。
もっとも、いくつかの問題も残っています。
それは「文字」なのです。「ひらがな」「カタカナ」が手薄であったと言うこと。これに懲りて、「七月生」クラスでは、午後の授業、二コマのうち、一コマを完全に「ひらがな」に当てていますが、この「四月生」クラスには、もう間に合わない。
宿題のノートを見ていても、間違いを正すよりも、文字を書き直す方がよっぽど多い。書き直しても書き直しても、大海に小石を投げ込んだかのよう。無力ですね。当方としても、なにも「きれいに書け」などという要求はしていません。まず、「読める」ように、「正しく」書けるようにという、こちらの要求がどうも理解されていないようなのです。
前のネパールの男子学生たちは、「正しく」どころではなく、日本人かと見まがうような字が書けていたのに…。どうも、こちらとしてもその気分があったので、いけないのかもしれませんが。
多分、こちらが気をつけるように言い、書き直させたりしているのが、「理不尽な」とか「文句を言っている」くらいにしか思えないのでしょう、ほんと、焼け石に水。
で、明日から連休ですし、「ひらがな」「カタカナ」一覧を書いて、今日、渡すことにしました。なぞる文化がないのかもしれませんし。もちろん、「全員に」ではなく、どんどん字が荒れてきたように見える一人に、まずは渡し、練習するように言うつもりです。毎回毎回書き直すのに、もうほとほと疲れ果ててしまいましたから。こちらを疲れさせた分、疲れてください位の気分です。
日々是好日