日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「梅雨」が急にやって来たような感じです。

2020-06-19 08:55:46 | 日本語学校
雨。

いかにも「梅雨」といった雨が降り続いています。明け方には、「これはしまった。自転車でも行けたかもしれないな」と思われたくらいの降りの時もありましたが、今は、もうそういう了見などどこかへ吹っ飛んで…います。というわけで、重い足を引きずって、テクテクとやってきました。着くと、ヤレヤレです。

「梅雨」と言えば、中国西部から来ていた友人が、来日後、一番嫌だったことに「梅雨時のジメジメムシムシ」を上げていましたっけ。本当に、耐え難いほど嫌だったのでしょうねえ。

もちろん、この季節に馴れた私達であっても、これが、いわゆる蛞蝓が這い回っているような程度(の湿度)であれば、「不快」と感じます。けれども、ここまでおおごとでなくとも、この友人の場合、嫌だったようです。私にとって、「これは、まだ『しっとり』だ」と、思われる程度であっても、「ジメジメ、ジメジメ、ジメジメ…」という風に感じられ、嫌だったようです。

それを、私は、「向こうは『カラッカラ』だからだな」と勝手に解釈していました。しかし、後で、「川もある。川沿いには樹もある」と否定され、言葉の上では、同じように「カラッカラ」であっても、体感としては、かなり違っていたのでしょうね。

人間誰しも、自分の生まれ育った土地が基準ですから、どこへ行こうとそこを基準にして感じ、また、考えるにしても、やはりそこが基準になる…ものなのでしょう。それと違えば、人によって感じ方に幅があるにせよ、時には不快感となる場合もある…。

この友人にとっては、向こうの乾燥した空気が慣れ親しんだもので、彼にとっては一番心地よいものだったのでしょう。

春から夏にかけての、雨にうたれる毎に、新緑の木々は緑を濃くしていく…。そして〆として「梅雨」がある。「梅雨」が終われば、もう完全に夏です(体感でですが)。そのための、ジメジメであり、ムシムシなのです。なんてことはない…と、私は思う。

体に染みこんだ、この感覚というのは、なかなか変わらないというか、変われないものなのでしょう。

もっとも、この友人が、日本の梅雨時に示した、どうにも耐えられない「不快感」というものを、私も香港で味わったことがありました。「ジメジメ、ムシムシ」には馴れているはずであったのに、香港の「ジメジメ、ムシムシ」には参ってしまったのです。…冷房の効いた部屋から出たくない…。

最近の学生は、大半が、ベトナム、ネパール、スリランカから来ていますから、だいたい湿度からすれば、日本の関東と同じようなもの(冬がなかったりはしても)でしょうか。中国北部や西部の人と接しているつもりで、「(この時期の)湿度には参るでしょう」と言っても、「はい」と返事はしますが、少しも応えていない風です。この「はい」は、考えてみれば、「お愛想」ですね。

もとより、皆、自国の気候の方が日本よりずっといいと思っていますから、違えば、多少不快を感じることはあるでしょうが、勉強に、アルバイトにと忙しい毎日で会ってみれば、そんなことを感じる暇がないというのが実情でしょうか。

日々是好日
コメント
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