日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

好きなことであったら、「言葉の壁」は存在しないも同じことです。

2017-11-02 08:27:15 | 日本語学校
晴れ。

遙か彼方の青空が透けて見えるような淡い淡い雲が浮かんでいます。朝晩は冷えるものの、今日も昼には20度を超えそうです。

黄葉が始まると、途端に、「この樹の名は何だったかしらん」と困ったりする。樹の名前というのは本当に覚えにくい、聞いてもすぐに忘れてしまう。漢字の名とその樹自体とが結びつかないのです。

樹の名に詳しい友人達と山里や東京近郊の野山を歩いていたときには、「これは何々」、「あっちは何々」とよく教えてもらったりしたものですが、場所が変わるともうだめ。わからなくなってしまいます。ということで、せっかく、美しく黄葉している樹々の名前も、この近辺のものはわからない…。

わかるのは花をつけたことのある樹だけ。…で、桜の樹です。

花をつけていたときも、風が吹くとハラハラとまるで雪のように散っていくのですが、それでも、樹にはまだまだ大量の花が残っているように見えました。まるで花が離れていったことなど知らぬげに立っているのが憎らしいほどに、平然として。

黄葉になってもそう。地にはかなりの葉が落ちているというのに、まだまだ、しっかり葉を付けているように見えるのです。立体的だからか(奥がある)、枝が幾重にも重なっているからか、いろいろなことを考えているのですが、それでも葉がすっかり姿を消すときは来る。そういうのも、なぜか不思議に思えてくるのです。

もしかしたら、今年は「紅葉狩り」の時期が少し早まるかもしれません。そして、うまくいけば、今年こそ、「イチョウ(公孫樹)」の黄葉と「モミジ」の紅葉を同時に見ることができるかもしれませんね。

さて、学校です。

やりたいことはあるけれども、それを教えてくれるという専門学校は(学費も入学金も)高すぎる。また受験したけれども、最初の学校に失敗してしまった。そんな理由で、やる気を失った…かに見える学生がチラホラ出ています。

最初から勉強していなければ、失敗しようがすまいが関係なく、どこか入れるところはないかと、割り切って捜していけるのでしょうけれども。そうではないだけに、なかなか復帰できない。しかも、彼らは、まだ帰りたくはないのです。

で、とんでもないところを捜してきたりする。そこを卒業して、後、どうするのか、わからないようなところです。

興味がある、あるいはそれを勉強したかったというのなら、話は別ですが、とにかく手頃なところで入れればいいからという気持ちで(願書を)持って来ているのがありありとわかる。そんなところでの二年間をどう過ごすつもりなのかと聞いても、「わからない…」と言う。目先のことしか考えられなくなっているというのはわかるのですが、それでも、まだ早すぎる…。

千葉県でも、少しずつ外国人の受け入れを考えているような専門学校が増えているのですが、彼らの経済的状況というのを理解してくれているところは少なく、「(この専門は)勉強したいのだけれども…」と学生達は二の足を踏んでしまう。なかなか行きたいとは言えないのです。

外国人に慣れている専門学校は、学費の払い方などを考慮していますし、なかには二年分の勉強を3年にし、学生達がアルバイトをしやすいように考えてくれているところもあります。

だれでも、好きなことを学びたいし、それを生かした仕事が日本で出来るなら、そうしたいのです。

専門学校に進むにしても、当初は言葉の壁があるでしょう(母語の関係ですぐに覚えられる人と、ヒアリングに時間がかかる人などがいる)。けれども、好きなことであったら、それが(専門的で)難解なものであっても、すぐにわかるようになるものなのです。ですから、好きなこと、勉強したいことが学べるような専門学校に進学できた学生については、私たち、少しも心配していないのです。

「好きこそものの上手なれ」。日本語学校にいて、「N3」の「文法」だの、「読解」だの、「漢字」だの、自分たちの生活に関係のない(と思われる)ものを勉強していくよりも、ずっと早く身につくでしょうし、理解できることでしょう。なにせ、本人が覚えたい、理解したいと思っていることなのですから。

日々是好日
コメント
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