日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

昨日、「富士山1日バス旅行」でした。天気は良くなかったけれども、雨にもやられず楽しめました。

2016-08-03 14:05:58 | 日本語学校
曇り。

今日も昨日と同じような天気になりそうです。早朝、土砂降りの雨の音で目が覚めました。

昨日もそうでした。学生達が集まりはじめたころには一時止んでいた雨がまた降り始め、確認のための名簿がぐっしょりと濡れてしまい、マーカーの色が流れ落ちて…んんん…(この学生の)確認はしたっけ、しなかったっけ…という有り様。

もっとも、そのころには、あと数人になっていましたが。

こういう時、遅れている人はいつも同じ、今回も遅れていました。最後はスリランカの学生です。

来た順に、バス毎(二台)の番号札を渡し、バスがきてからすぐ乗れるように待っていたのですが、バスは信号を避けて、ずっと先に止まりました。学生達は大急ぎで、順番に乗り乗り込み、ジュースやお菓子も搬入します。

この旅行社は、ガイドさんも運転手さんもいつもよくて、私たちは安心で、お任せできるのですが、今回もそうでした。いつもと同じ(外国人に慣れた)ガイドさんと元気いっぱいのガイドさん。そして、運転者さん、お二人とも、落ち着いたいい感じの方でした。

今回も、帰りにはあちこちで渋滞が生じていたというのに、少し遅れで、無事に戻ってこられました。学生達はみんな目一杯楽しめたようです。

もちろん、夜勤明けの学生もいましたから、そういう者は、乗り込むとすぐにウトウトし始めます。特に高速に入る前、(小さな渋滞があって)ノロノロ運転でしたから、いい気持ちで眠れたでしょうね。

スカイツリーが見えたけれども、あいにくなことに、「スカイツリーって何?東京タワーじゃないの?」と言っていた「Cクラス(今年の4月生)」のベトナム勢は大半が2号車でしたから、注意を促すことができませんでした。気がついてくれたかしら。

最初のサービスエリアでは、(眠くて)降りたくないというのを「これから先、どうなるかわからない(渋滞がいつ発生するかわからない)から、トイレに行きなさい」とたたき起こしてトイレへ行かせました。定刻に戻ってこられなかった学生が、1号車2号車ともに一名ずついたのですが、これは迷子になっただけのこと。同じ国の学生が電話をかけ、場所を言うと、すぐに見つけたようで走って戻ってきました。

昨日は、このとき以外、集合時間に遅れる学生はいませんでした。これまでは必ずと言っていいほど、勝手な行動をとる学生がいて(だいたい国毎にまとまりますから、一人がやると、他の学生もすぐにそちらの方へ流れていってしまうのです)大変だったのですが、やはりそういう学生が少なくなったということなのでしょう。

こちらも相手の国民性というか、民族性というか、そういうのにも、少しずつ慣れてきていますから、心の準備もできていれば、対処法もある…のです。

バスはスイスイとスムーズに走り、予定時間よりも早く、「五合目」に着きました。雨は降っていませんでしたが、すごい霧(雲)の中で、周りははっきり見えません。普段なら、登山口のところに迷い込む学生も出たりするのですが、全く見えないので、そんな学生も出ません。展望台も見えませんでしたから、行きようもなかったのでしょう。それどころか、近くの人の顔さえ、はっきり見えない時もありました。

降りて一番最初にお参りをしたのですが、それからが困った。広場に戻ってきて、そこで写真を撮ったりするか、お土産を買いに土産物屋をウロウロするか…。中には、「富士山の絵はがきに切手」セットを見つけ、慌ててハガキを出そうと、郵便局に走ったりする学生もいました。天気も悪かったから、人も少なかったのでしょう。

それが終わると、ご飯を食べに、「河口湖」へ。

ガイドさんが、湖に映る「逆さ富士」の話などをしてくれましたが、「富士山」はいったいどこ?(雲に覆われていて見えないのです)という感じです。ご飯を食べた後、石伝いに湖のところまで下りていった学生もいましたから、それなりに楽しかったのでしょう。

それから、「樹海」・「風穴」へ。

どこで聞いたのでしょうね。「樹海」のことを知っていたスリランカの学生がいました。「これから行く」と伝えますと、ちょっとビビっていましたから、怖い話を聞いてきたのでしょうね。

皆は、「風穴」入り口まで、樹海の中を歩いていきます。

私は「風穴」の入り口で、皆を待ちました。先に出てきた学生達は、「寒かった、寒かった」と言いながら、入り口にある、大きな「氷柱」のパネルを見つけると、早速、パチリ。…今、見てきたばかりなのになあ…。

帰りに、学生が「白糸の滝」にもトイレがあるかと聞いてきました。聞くと「ここのトイレは臭くて汚い」。で、「白糸の滝」へ向かいます。

前回は鉄砲水のせいで、滝を道の上から見るだけでした。下りていけなかったのです。けれども、今回は岩を伝わって、滝の水のところまでいけたそうです。落ちた人もいたようですが。

ベトナムやモンゴルの学生は、果物を買っていました。桃など大きくて、いかにもおいしそうに見えたのでしょう。中には、そのまま公園のベンチに腰掛けて、滝を見ながら食べている学生もいました。

そして、定刻前に皆が集まったので、出発です。一路「行徳」へと向かいます。

途中バスの中で皆が楽しみにしていたカラオケが始まったのですが、日本の歌を知らない…ということで、すぐに尽きてしまいます。最後には、国の歌でもいいということに…但し、条件は「短く」。

スリランカの歌はいつ終わるのかわからないくらい長いのです。他の国の学生達にしてみれば、意味もわからないし、同じようなリズムが延々と続くので、歌のどこが面白いのかわからない…。飽きてしまいます。

今回は、1号車のスリランカの学生達、知恵を絞ったようで、いろいろ相談していました。やればできる。短く歌えました。すると、それを面白がって喜ぶ他国の学生も出てきて、それはそれなりに盛り上がりました。

けれども、この喧噪の中でもスヤスヤ眠っている学生もいましたから、皆疲れているのですね。

いよいよ行徳という時に、夏休みの注意、ゴミが落ちていないかの確認、そして最後にガイドさんと運転手さんへの感謝を皆で一緒に言って、解散です。このときだけは、皆元気でしたね。

さて、今日から夏休み。補講に来る者、専門学校のオープンキャンパスへ行くもの。願書を書きに来る者…。特に二年生は気が抜けません。

でも、うまく行くといいですね。何もかも。

日々是好日
コメント
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