日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「長期休暇を前にして」。

2014-07-25 08:14:12 | 日本語学校
 晴れ。

 相変わらず、厳しい暑さが続いています。

 今朝、来る途中のことです。笹の草むらから、涼しげな虫の音が聞こえて来ました。昨日は、空から蝉の声が「ミンミン」降ってきたのに、まあ、今朝は涼やかだことと、少し、涼味を感じながら学校に来てみますと、蝉はここにもやって来ていました。

 向かいのマンションの植え込みに、2本ほど、2、3㍍ほどの木があるのですが、そこから、ドスの利いた蝉の声が、グワ~ンと響いていたのです。高さがちょうどよかったのでしょう、声がこっちのマンションに当たって、谺するという感じで。

 だいたい、あんなちっこい体で、どうしてあんなにボリューム感のある声がだせるのでしょう。最近、二つの『初球』クラス(一つは毎日、もう一つは週二に過ぎないのですが)に行くことになったせいで、「喉が、喉が」と、毎日、騒いでいる私には、とても信じられないことなのですが。

 さて、学校です。

 学校では、いつも、長期の休みの前に、幾つかの「約束」を学生達にしてもらうことにしているのですが、その「約束」を、「A・B・C」クラスで、しました。もう一つのクラス「D」は、7月に入ってきたばかりなので、先に、二年生に通訳してもらい、済ませてあります。

 「お金やアルバイト、パスポートなど」について、してはいけないこと、注意しなければならないことなどを書き、それが判ったら、その印としてサインしてもらいます。

 これが終わったら、ベトナム人学生だけを残して、他の学生達は帰ってもらいます。彼等には、特に長期休暇の際に気をつけておいてもらいたいことなどを話します。

 もとより、こんなことを一つ一つ約束させる必要もない…人たちが大半なのですが、一つでもそんなことで問題が起こると、悔やんでも悔やみきれないのです。抜本的な対策を講じることができない以上、とにかく、しつこく、しつこく、地道な作業を続けていくしかないのです。

 こういうことを、長期の休みのたびに繰り返していると、何人かは、「必要ない」とか、「面倒」とか言ったりするのですが(これは毎度のことです)、蓋を開けてみると、そういっていた人達の方が、いろいろな方面に迷惑をかけるようなことをしでかして、最後は自分で自分の首を絞めるような結果になっていたりするのです。

 こういう説明の時に、ヘラヘラして聞かない(聞き取れないということはないとおもいます。通訳を入れていますから。上の人たちが理解できている範囲で、下の人たちが理解できれば、それでいいことなのです)人を見つけたら、要注意。

 これは本当なのです。「ああ、自分達の国の人間は異国の人に、そう見られているのか、いやだな」「聞きたくないな。とても厭なこと」という表情になるのが普通だと思うのですが、ヘラヘラして、「だれもしないよ」とか叫んだり、「早く帰りたい」とか言っているのは、まず、(このことの)意味も重大性も認識できないということなのです。つまり、こう言うことに対する理解力も想像力もないというわけなのですから。

そして、まだ、日本語があまりうまくない、今年のクラスには、一週間に一回は先生達に顔を見せてくれるよう頼んでおきました。週一ででも、顔を見ることができると、安心します。もっとも、そういうと、途端になぜかうれしそうな笑い声があちらからもこちらからも。来る気が無いなというのがすぐ判りましたけれども。

日々是好日