日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「新緑の候」。「山歩きはいかが」。

2014-04-23 18:31:17 | 日本語の授業
 晴れ。

 水の中にストローを入れ、息を吹き込むと、ブクブクと泡が立つ。そんなプクプクとした雲が青空の大半を占めています。けれども、(雲が)白いということは(黒雲じゃないわけだし…)、さすがに、もう、今日は雨にならないでしょう。

 昨日は、陽も出ていたのに、午後の学生達が帰る頃に、また雨が…ポツリとやってき、それが、6時頃にはすでにザアザア降りになっていました。

 とはいえ、雨の日の翌朝、空気の清々しいこと。多少寒くても、いい気持ちです。昨日、自転車を置いて帰ったので、今朝は徒歩での出勤でした。緑が爽やかで、五月の連休を利用して、山に行っていた頃のことを思い出します。

 「新緑」の頃の山は、「緑滴る」美しさ。今年もこれを見ることが叶わぬかとちょっと悲しいのですが。

 それで、というわけではないのですが、「Aクラス」で「奥多摩」の話を少ししてみました。
「青梅」から出ている「青梅線」に乗ると、乗っているだけで、緑の包まれたような気持ちになれるということ。
車窓から山の姿や渓谷の様子が見られるということ。
山に登らなくとも渓流沿いを散策するだけでいい気持ちになれるということ。
気が向いたら降りていって、山から転がり落ちてきた大岩小岩の上でのんびりするのもいいということ。

とにかく、山の気を吸って、気分転換ができるということなど。そんなことを話してみました。

もちろん、いくら二年生とはいえ、まだまだアルバイトに追われている学生達です。行けるのは彼等が大学生になってからでしょうが、近場でも自然の中にいるようなそんな気分になれるところが、東京近郊にも随分あるということを知ってもらいたかったのです。

東京には、「タヌキ(狸)」もいますし、「クマ(熊)」もいます。ほんの少し足を伸ばしただけで、森林浴もできるのです。

同じ場所に通うというのがお勧め。春よし、夏よし、秋よし、冬よし。一月から十二月まで、いつでもいいのです。もちろん、街暮らしが好きな人はこういうところが苦手なのかも知れません。日本の小都市で育ってみれば、ちょうど中間ですから(田舎でも大都会でもない)、こういう居心地の良さを知るのも、ある程度年を取ってからのことでしょう。

大都市はいざ知らず、中小都市では、こういうところへ行くのは(交通が)不便なのです。車を持っていない限り、ちょっと遠出をするというわけにはいきません(だから、田舎の人はみんな車を持つのです)。

その点、大都市は便利です。一日中、ビルの中で、コンピューターに向かって作業をしている人たち、あるいはリタイヤした人たちが、自家用車ではなしに、電車に乗って、歩いて、行けることを望んでいるのですから。希望者が多ければ、需要と供給の関係で、提供する機関や人が出てきます。で、ますます便利になるのですよね。

高尾山も、最初ならいいかなと思ったのですが、なにせ、最近は人が多くて、ゆっくりできはしません。本当に街を歩いている恰好で若者が来ているのですから。

この学校を卒業して、大学に入った学生が時々、沖縄に行ったとか、長野に行ったとか言って訪ねてきてくれます。ただこれはちょっと大変な旅行。朝行って、夕方には帰って来られる、こういう近場のハイキングのほうが、彼等(日本語学校の学生や進学した学生)にとっていいような気がするのですが、それでも、今、一歩は踏み出せないようですね。

行ってみれば、日本には一人で山を散策している人がたくさんいることがわかって、安心するのでしょうけれども。

日々是好日。
コメント
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