日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「猫と犬」。「『日本留学試験』の願書書き」。

2014-02-21 08:00:32 | 日本語の授業
 晴れ。

 最近よく目にするようになった「猫」に比し、「犬」達は、いつも鎖に繋がれ、主人と一緒に歩いています。やはり、「犬」は辛いな。リードが多少長く伸びるにしても、繋がれていることに変わりはないのです。「猫」なら、ポンと飛び上がって塀の上を歩いたり、垣根の底から、向こうの家へと入り込んだりできますし…。やはり、生まれ変わるのなら、「猫」の方がいいな。

 そういう目で、彼等を見ていますと、向こうでもそれを感じるらしく、上から視線でこちらを睨んでいるような気がしてきます。それを感じて、思わず「なんだ。おんなじなんだからな」と目で言ってやりますと、それは見て見ない振り、さりげなく、視線を逸らしてしまいます。やはり「猫」は「読める」。

 「初級」のクラスでも、互いに言語が通じぬレベルであれば、それは「ワンワン語」や、「ニャンニャン語」で、やった方が、ずっと気持ちが通じ合えます。おもしろいものですが、結局は、原始音楽のようなものなのかもしれません。だって、「ヒト」には、彼等の微妙な言葉遣いがわかりませんもの。

 というわけで、今、初級の「10課」あたりの学生とは、時々「ニャンニャン語」や「ワンワン語」を介して、意思の疎通を図っています。こういう「初級」のクラスでは、のってくる学生が、常に五人ほどは出てくるのです、ありがたいことに。

 さて、学校です。

 最初は、「N3文法」の流れが掴めずに、「難しい」と言っていた学生達も、「第一課」が終わってしまえば、それなりに判ってきたらしく、おとなしくなっています。これまでの「初級」のレベルの単語や説明の仕方を少しずつ、普通の(年齢相応の)レベルの単語に置き換えていくわけですから、ある意味では「楽」なはず。しかしながら、まだその作業は始まったばかりですから、自然、日々新たに耳にする「単語」は増えてきます。

 最初は反応しきれないのでしょうが、とはいえ、一度、板書した「単語」をこちらも、日に、一度ならず数度、使うわけですから、耳にする回数が増えてくれば、それは相手も大人のこと故、直に「どうってことはない」となっていくことでしょう。まあ、いつもこうなのです、「日本留学試験」というものが始まり、二年生クラスの学生達が多く参加するようになってからは。

 というわけで、今日は、今年の六月にある「日本留学試験」に参加したいという学生達を一クラスに集め、「願書書き」をしていきます。説明も兼ねて、30分と見ているのですが。それから、別のクラスに戻る者は戻り、正規の授業に参加するということになります。

 今回は、皆、「非漢字圏」の学生達ばかり。まだ試験問題を目にしていないから、明るく「参加する」と言っているのでしょうが、一度やってみたら、愕然とし、後悔するかもしれません、これもいつものことですが。

 まあ、そうは言いましても、これは「経験」。お金が許すなら、やはりやってみるに越したことはないのです。それに、実力は大したことはないのに、天狗になっている者も、ちょっと見られますから。

日々是好日
コメント
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