日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「桜の開花宣言が、ここでも出ました。そして春の嵐」。「人間の可能性は、人知を遙かに超えている…」。

2013-03-18 08:46:27 | 日本語の授業
 三月も後半に入り、気づかぬうちに、「コブシ(辛夷)」の花が咲いていた…と思ったら、先週の土曜日には関東地方でも「サクラ(桜)」の開花宣言がなされ、もう完全に春です。

 そして、今日、また「春の嵐」が吹き荒れています。先日のように砂塵が舞う…なんてことにならなければいいのですが…。折悪しく、月曜日の今日は、この地区では「プラスチックごみ」の収集日。

 「可燃物」「不燃物」「空き缶」「紙類」「衣類」などに比べ、ずっと軽量級。ネットを被せていないとか、特定のごみ収集場がないとかいった所では、もしかしたら置かれた収集袋ごと、風に持って行かれてしまうかもしれません。それくらい強くなりそうです。

 というわけで、今日も、朝から15度くらい…と聞けば、春だ、春だと叫びたくなってしまいます。もっとも、「スギ(杉)」や「ヒノキ(檜)」の花粉が、まき散らされるのだけは…御免被りたいのですけれども。

 実は、「Fクラス」を除いて、今日から「春休み」になります。この「Fクラス(一月生クラス)」には、去年の10月に来た学生が2名、4月に来た学生が1名、入っています。10月に来た学生2名は、来た時から、懸命に勉強していたのですが、それでも、去年の4月から来た学生達と一緒に勉強というわけにはいかず(十月生は数が少なくて一クラス作れなかったのです)、やはりもう一度やり直したいということで、このクラスにいるのですが。真面目に勉強していると、やはり違いますね。動詞の活用もスラスラと出てきますし。

それに何よりも、こちらの意図を汲み取れるようになっているのです。不思議なことで(いえ、決して不思議でもなんでもないのでしょうが)、学校に欠席がちでアルバイトに精出している学生には、私たちの価値観が通じません。ですから、新入生が入ってきた時に通訳をしてもらうわけにはいかないのです。

 留学生にとって何が一番大切か、特に玉石混淆のベトナム人学生には、特にこれが必要なことなのです。

 それに、大卒にも軽々に通訳してもらうわけにはいきません。中には、「先生、この人達にそんなこと言ったって無駄ですよ」と言って、端っから訳そうとしない学生だっていたのですもの(無理に訳させようとしたら、適当なことを言ってごまかす…言葉はわからなくても、それくらいはわかります)。素直に私たちの言っている意味を受けとり、それに、私たちの気持ちをも加味して、新しい学生に言ってくれる、そういう人に、通訳して欲しいのです。

 最初っから、言ったって無駄だなんて思っていたら、人を教えていくことなんかできません。無駄だと思っても、この人ならこれくらいで終わりかなと想像できても、それでもやっていくのが、いわば仕事であり、義務なのですから。

 それに、人間の可能性というものは、人知を遙かに超えています。私たちに予測のつくのは、学生達の能力のほんの一部分だけでしかないのです。それを肝に銘じながら、教えていくしかないのです、教員というものは。

日々是好日
コメント (1)
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