日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「蒸し暑いを直ぐに覚えた」。「歌の練習」。

2012-08-01 08:48:39 | 日本語の授業
 八月です。暑い!しかも、ムンムンムシムシしています。『初級Ⅰ』の学生達も、日本の、この暑さを経験すれば、ムンムンだの、ムシムシだの、蒸し暑いという言葉がすんなりと頭に入っていくことでしょうす。

 いったい全体、八月だから暑いのか、暑いから八月なのか、南半球の人たちが聞いたら笑い出しそうなことを北半球の人間は考えています。

 とはいえ、今日は空に雲があります。風も少しある。しかも雲は、少し黒みを帯びています。…入道雲にならないかしらん。

 こんな雲を見ていると、子供の時に、海で見たニョキニョキと伸びた大きな入道雲が思い出されてきます。あれが入道雲だと教わってから、怪談『漫画お化け特集』なんて見て、ああ、これが大入道であるかと思ったものです。

 けれど、今日の、この雲は、雨を呼びそうにはありませんね。直にお日様に追っ払われてしまうことでしょう。

 さて、追い込まれたように、各クラスでは、歌の練習が始まっています。『初級Ⅰ』のクラスは別としても、ほかのクラスでは「ひらがな」は、直ぐに読めるはずですから(『初級Ⅰ』のクラス、つまり「Eクラス」では、ひらがなを見ても、直ぐには音が浮かばないという人が、若干名、いるようなのです。もっとも、七月に開かれたクラスであれば、それもわからないわけではありません)。

 かく言う私も、これまではのんびり構えていて、授業時間が延びてしまって、CDがかけられなかった…で、済ませていたのですが、今週は、それもなし。それどころか、授業時間を削るようにして、CDをかける時間をとっています。ただ、中には何人か、「へっ、歌なんて」という輩がいて、「あんなの、ふん、練習なんてしない」と、もろに反抗的な態度をとっています。

 普段なら叱りつけるところですが、これも教科書で教えるというわけではなく、皆で楽しくやるために、そして学校とは別の機会を味わってもらうために行っているわけですから、むかっとしても、そういうわけにいきません。

 そういう輩には、ちょっと理屈っぽく、そして高級なことでもしているかのように、歌詞の中身から攻めることにしています。そうすると、少なくとも聞く気にはなるようです。こういうふうにやると、簡単に騙されるのですから、可愛いというか何というか。しかも、「嫌だ。歌わない」と言っても、いつもなら叱りつける私が黙っているのです。多分内心では不気味に思っていたことでしょう。

 こういうふうに課外活動が休みの前に来てしまいますと、ある意味ではちょっと大変なことがあるのです。

 これは、いつものことなのですが、夏休みの直前には、「富士山」か「日光東照宮」か「箱根」へ行き、そして冬休みの直前には「ディズニーランド」か「ディズニーシー」へ行きますから、休み中の事前指導が少しおざなりになってしまうのです。

 特に、「七月生」は、やっと日本語の入り口に入りかけたところで休みになってしまいますから、休み明けには、「ひらがな」を忘れてしまうという人が出てくることさえあるのです。今年は台湾からのお客さんも4週間ぐらい日本語を学びたいということでこのクラスに加わっていますから、例年よりも少し数が多く、他のクラスに併合してしまうというわけにも行きませんでした。で、このクラスだけ二週間ほど補講をすることにしました。そして、出来れば、「動詞」の「て形」か「グループ分け」くらいまでは、休みに入る前に入れておきたいと考えています。

 そうすれば、勉強する人は少しは勉強しておけるでしょうし…勿論、それほど勉強する気のない人は、どのようにこちらが考えていてもあまり効果がないように思われるので、無駄なのかもしれないのですが。

日々是好日
コメント
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