柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

mu様に

2006-08-20 20:38:59 | Weblog
御意見頂戴しました、いつも有り難うございます。仰言る通り、新聞もTVもどちらかに寄った表現をします。中韓の批判を前面に出すもの、自民党内の異論(加藤紘一に代表される)をトップにするもの、小泉さんの来し方をフラッシュするもの・・靖国問題は今次の戦争とは無関係ではあり得ませんし、東京裁判を避けては通れません。多くの識者が言うように、そのどれに対しても日本政府は(日本人は)解決してこなかった、責任の所在を明確にしなかった、総括していないということなのでしょう、ですから百説が百説のまま残っているということなのです。ま、これは今更言っても詮無きことです。ちゃんとした解決をせずに来たから左翼勢力(小泉さんがインタビューに答えて、いつ行っても批判するそういう勢力がある、と言ったその勢力です)の恣意を許し、現在に及んでいるのです。きっと小林よしのりの漫画などを見て、国が大切!と単純に思う若い人達が多いのでしょうね。あの人も色々喋り始めた頃は、ああやっとこんなことを言う人が出てきたんだ、と思ったものですが、最近は少々図に乗っている観です。言っていることは賛同しますが、些か撒き散らかし過ぎです。そして、あちらこちらに噛み付き過ぎです。小林観はさておき。国粋主義という定義でしょうね。国思う心は私は大事だと思っています。でも、それを高めすぎてその他の事々を蹴散らかすようになると危険です。私もそう思います。
 イギリス人の言う日本人観、残酷とはどういうことでしょうね。藤原正彦の本というのは、最近の国家の品格とか何とかいう本でしょうか。まだ読んでいませんのでお恥ずかしいことですが、どういう意味なんでしょうね、私にもわかりません。でも、日本人はお人好しなんだと思います。仰言るように日本が「大変住みやすい国」だとすれば、自分が害さねば害されないだろう、自分が敵意を持たなければ持たれないだろうと思いこんでいる人の良さに拠るんじゃないでしょうか。そう思ったりします。いかがですか。
コメント (3)
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事の深層

2006-08-20 07:54:33 | Weblog
加藤紘一議員実家の放火事件、言論封殺を意図したもので許せぬ事!という流れですが、反応が低調だと毎日新聞が噛みついています。小泉さんと安倍さんとが丁度夏休み中で「だんまり」を決め込んでいるからだと。そうですかね、加藤さんへの好き嫌いが大きいんでしょうに、世論としてですよ。
 国後島の漁船拿捕事件、女政務官が当地に抗議に行きましたが結局抗議しただけ、遺体だけが帰ってきたというおそまつ。ま、手続きとすればこんな事なんでしょうが、例によって新聞記事はヒステリックです「銃撃ひど過ぎる」「二度とこんなことが起きないでほしい」遺体を迎えるために岸壁に集まった市民の姿に「これこそ市民の怒りの表れだ」と根室市長の弁。「若い命が理不尽に奪われたことに憤りを感じる」(すべて毎日新聞)詳細はやがて明らかにされるのでしょうが、読売が書いているように要は領海侵犯の問題ですから、国境が確定されていない地域であれば余計に慎重に対応せねばならぬのでしょうし、普通に考えてこっちの漁船にもきっと相当の非があったはずでしょう。そこを、女政務官が言うように「いかなる理由があっても、無防備の漁船に発砲することは、到底許容できない」なんて叫んでも、本点ずらしての因縁づけのようにも聞こえます。国境が定かでない、だからそういう無体をされる謂われはないという抗議であるなら、我が国の漁船の操業を自衛隊艦がずっと警護するくらいの態度を示すべきでしょうにね、国として。亡くなった方にはお気の毒ですが、もっともっと現場の状況を知らせてもらいたいと思います。産経新聞にこんな記事が出ていました、拿捕された船の船長は昭和55年にいわゆる「レポ船」事件(ソ連に対するスパイ行為です、物品や情報提供する代わりに北方領土内での安全操業の保証を得ていたというのです)で、罰金20万円の実刑を受けているそうです。この記事は「このために公安当局も今回の拿捕に関心を寄せている」とものものしいまとめ方をしています。さてさて、この船長このあたりでは顔が利いて、少々の領海侵犯は大目に見てもらっていたのではないでしょうか、本人にもそういう驕りがあったと推測するに困難ではないでしょう。で、たまたま向こうさんの監視員が正義感溢れる新米さんだったとか、以前から苦々しく思っていたところ今回あまりに目に余る行為をしてきたのでとうとう爆発したとか、そういう事情がありそうですよねぇ。「無言の対面 母と妻号泣(読売)」でしょう、当事者は。お気持ちは?どんな方でしたか?なんてつまらん事ばかり聞いて記事にする常套。週刊誌に委せずに、途中で投げずに、今回はズバッと深く斬り込んで見なさいよ、新聞社の皆さん。
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