柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

事の深層

2006-08-20 07:54:33 | Weblog
加藤紘一議員実家の放火事件、言論封殺を意図したもので許せぬ事!という流れですが、反応が低調だと毎日新聞が噛みついています。小泉さんと安倍さんとが丁度夏休み中で「だんまり」を決め込んでいるからだと。そうですかね、加藤さんへの好き嫌いが大きいんでしょうに、世論としてですよ。
 国後島の漁船拿捕事件、女政務官が当地に抗議に行きましたが結局抗議しただけ、遺体だけが帰ってきたというおそまつ。ま、手続きとすればこんな事なんでしょうが、例によって新聞記事はヒステリックです「銃撃ひど過ぎる」「二度とこんなことが起きないでほしい」遺体を迎えるために岸壁に集まった市民の姿に「これこそ市民の怒りの表れだ」と根室市長の弁。「若い命が理不尽に奪われたことに憤りを感じる」(すべて毎日新聞)詳細はやがて明らかにされるのでしょうが、読売が書いているように要は領海侵犯の問題ですから、国境が確定されていない地域であれば余計に慎重に対応せねばならぬのでしょうし、普通に考えてこっちの漁船にもきっと相当の非があったはずでしょう。そこを、女政務官が言うように「いかなる理由があっても、無防備の漁船に発砲することは、到底許容できない」なんて叫んでも、本点ずらしての因縁づけのようにも聞こえます。国境が定かでない、だからそういう無体をされる謂われはないという抗議であるなら、我が国の漁船の操業を自衛隊艦がずっと警護するくらいの態度を示すべきでしょうにね、国として。亡くなった方にはお気の毒ですが、もっともっと現場の状況を知らせてもらいたいと思います。産経新聞にこんな記事が出ていました、拿捕された船の船長は昭和55年にいわゆる「レポ船」事件(ソ連に対するスパイ行為です、物品や情報提供する代わりに北方領土内での安全操業の保証を得ていたというのです)で、罰金20万円の実刑を受けているそうです。この記事は「このために公安当局も今回の拿捕に関心を寄せている」とものものしいまとめ方をしています。さてさて、この船長このあたりでは顔が利いて、少々の領海侵犯は大目に見てもらっていたのではないでしょうか、本人にもそういう驕りがあったと推測するに困難ではないでしょう。で、たまたま向こうさんの監視員が正義感溢れる新米さんだったとか、以前から苦々しく思っていたところ今回あまりに目に余る行為をしてきたのでとうとう爆発したとか、そういう事情がありそうですよねぇ。「無言の対面 母と妻号泣(読売)」でしょう、当事者は。お気持ちは?どんな方でしたか?なんてつまらん事ばかり聞いて記事にする常套。週刊誌に委せずに、途中で投げずに、今回はズバッと深く斬り込んで見なさいよ、新聞社の皆さん。
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