柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

一匹の鼠

2006-08-16 08:40:02 | Weblog
広島のブラウン監督のフェアプレイ発言、球団関係者が中日に謝罪して終わりだそうです。事を荒立てないようにとなぁなぁの解決です。落合の「ルール内のことであれば企業努力の濃淡の問題」という捉え方が通ったわけです。何だかなぁ、です。芭蕉の言に「格に入り格を出れば自在を得。格に入らずんばすなわち邪なり」とあります。格とはルールです、それぞれの世界の基本原則です、有無を言わさず守らねばならぬ秩序と言い換えられましょうか。ルールの中で工夫すること、それこそが自由ということなのだ、と敷衍できる言葉ですが、だからといって何をやってもいいとはなりません。次に出てくるのが精神論、フェアプレイ論なのです。これがあればこそ深みや味わいが出てくるというものです。むろん一定のレベルの高さがあればこその精神論ではあるのですが、何もかも欧米人のやるような簡略主義、契約至主義にお追従することもありますまいに。
 昨日の小泉首相の大イベント、何だかとてもあっけない印象じゃありませんか?つまり、あれだけ行くな行くなと叫んでいた連中が何も言いません。TV報道もなんだか拍子抜けです。あのNHKでさえ一日中トップで報道していたのではありませんでした。朝日放送もそう。行っちゃったのなら仕方ないねぇ、とでも言うが如くです。中韓も別に何とも、です。行く前と行った後で、何にも変わりません。大使館焼き討ちするわけでも、ミサイル打ち込んでくるのでもないわけです。そんなもんなのです。連中の目的は日本を「もます」ことですから。ドカンとやられると、それ以上何も言えないわけです。でも、今日の朝刊は凄いですよ、日経と朝日はわざわざ主幹が一面に意見披露しています。アジア外交という盾の後ろでの中韓のご機嫌伺いが丸見えです。A級戦犯問題も実は彼らにとれば言いがかりをつける絶好の材料に過ぎぬのでしょう。でも、どの新聞も言うことですが、小泉さんのお陰で多くの国民が靖国神社に思いをいたしたことでしょう。これは確かなことだと思います。どこのことでもない、私達の祖父母が、父母が生きてきた我が日本の紛れもない歴史なのです。善悪の色づけでなく、責任所在探しでなく、当時国民がどう思いどう従いどう生きてきたのかを知ることが大切なことなんだと思います。
コメント
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