柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

被害者の非

2006-08-25 08:40:18 | Weblog
シュレッダー事件について中国新聞の社説です。家庭の「凶器」対策急げ、との見出し。各地で同様の事件が多発していたのにメーカーも行政も対応がおざなりで遅い、何でも今年の3月に指九本の切断事件が起きて、メーカーは投入部分の幅を狭めた改良品を造ったが、その後5ヶ月も改良品に交換することなく従来品を売っていたそうで、社長の会見を受けて「消費者の安全を守る意識が欠如していたと言わざるを得ない」と断じています。メーカーと監督官庁を咎めるばかりの論調、最後に申し訳程度に家庭でも気を詰めなさいよと言うばかり。ふむふむ。先の瞬間湯沸かし器の事件もそうでしたが、遡って狙いを定めて捜せば出るわ出るわです、当然です。で、みんな目をつり上げて、何たること!!です。買い手の責任はないんでしょうかね。消費者は絶対に完璧に守られなければならないと言う前提です。被害者、弱者が最強者であるという論理です。おかしいです。買い手は吟味して自らの意志で購入するんです、売れ筋の商品はそれだけ買い手のニーズに沿っているわけです。もちろんとんでもない奴もあるでしょう、でも、相当のメーカーの造るものならそれこそ相当にこちらも了解せねばならぬでしょう?いやいや例外はあります、三菱自動車の事件のような、一般人の期待を、ブランドに対する期待を見事に裏切ってくれる例もありますが、普通はそんなえげつない商品は生き残れないはずです。事実この商品も、極悪品なんかじゃないでしょう?それをまるで最悪の商品扱いです。怪我した本人にはお気の毒に思いますが、この社説を読んでもやはり使用する側の注意不足は、メーカーや監督官庁の不作為を凌駕するものと思いました。
 宮崎県の高校生刺殺事件、また偏屈おやじの噛み付きで恐縮ですが、午前零時40分頃という時間に、この年格好の男女5人(しかも女4人)がどういうことです?親がこんなことを許していたわけですね。おかしな奴、危ない奴は残念ながらどこにでもいます、そこから身を守るも社会生活上大事な意識です。いつも同じ結論になってしまいますが、もちろん犯罪者が一番悪いです、でも脇の大甘だった本人達と世の中を知っていてそういうこと教えてやらねばならない親たちも同じくらいこの悲劇の因に関与しています。私はそう思います。20歳の男が犯人であったとしても、どうせ精神鑑定でああだこうだとなって、暫くしたらまたそばに帰ってきますよ。こういう輩を社会から除けない仕組みです、被害者弱者を最強者に仕立てる理屈の振り回しによって。一般人が一番迷惑を被り、我慢忍耐を強いられる社会です。法律がそうなっているから、裁判官がそういう輩で占められているから。つまりそういう法律を作る奴らが多いから、それに楯突く連中が少ないから、既成事実に沿うばかりの裁きであるから、です。自分のことは自分で守らねばならぬということです。裁判所は、警察は守ってくれませんよ。
コメント (2)
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