ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

現地訪問のワイナリーが一目瞭然に

2009-07-18 15:38:15 | キャッチ The 生産者


「キャッチ The 生産者」(生産者インタビュー記事)の中で、
現地訪問してきたワイナリーが一目でわかるよう、

INDEXに マークをつけました



現地の画像をたくさん紹介していますので、ワインにそれほど興味がない人でも楽しめるかと思います。

観光の参考にもなりそうでしょうか?


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ゴーヤの成長は早い!

2009-07-17 16:36:15 | 雑記
今年はうちの庭の棚のブドウ(日除けになってくれるのです)が不調なので、このところ“緑のカーテン”として評判のいい「ゴーヤ」に登場願うことにしました。

うちでゴーヤを育てるのは初の試み。
ホームセンターで苗を2つ買ってきてプランターに植えました。

ゴーヤの蔓は1日で10センチ以上もニョキニョキと伸び、しかも、わき芽もよく伸びるので、これは日除けにもってこいです 

花もよく咲きますが、最初のうちはずーっと雄花ばかり


ようやく今週に入って雌花をつけるようになりました(手前が雌花、奥は雄花)


雌花は蕾の段階からすでに小さなゴーヤの形をしています




蔓の成長も早いけれど実の成長も早くたった5日間で6cmから16cmに!

この成長の早さが、ゴーヤパワーの源かも?

初収穫が楽しみです


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夏限定「煎茶(餅入り)」田子の月最中

2009-07-16 11:07:32 | 甘いもん


静岡の叔母から、あんこ好きの私にはまたまた嬉しい「最中」が到着 



夏限定「煎茶(餅入り)」 田子の月最中御菓子庵「田子の月」

毎度おなじみの、静岡県富士市の「田子の月最中」ですが、
秋冬の「柚子」、春の「桜」に続いて 夏は「煎茶」らしく、これはイイですね!

早速いただきます~




白小豆かのこの煎茶あん ですが、お茶の風味がしっかり します。
さすが、茶どころ静岡


風味付けにちょっとだけお茶を入れるところもありますが、ここまでちゃんとしたお茶の味の濃いあんこは初めてで、これはかなり気に入りました 

叔母さま、いつもありがとう~


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ザクセンワイン街道「ラーデボイル」お出かけ情報

2009-07-15 10:01:49 | お出かけ&旅行
ドイツのドレスデン方面に旅行を計画していて、しかもワイン好き なら、
今回紹介した 「ラーデボイル」 の街をぜひオススメします。


もちろん、ドレスデン市街も、陶磁器のマイセンもオススメですが、
(マイセンおでかけ情報は→コチラ


ラーデボイルはドレスデンから近いのにワイナリーが集中し、
しかも交通の便も良いので(Sバーンやトラムが使えます)超オススメです


 

若きイケメンワイン王子に会う → Weingut Karl Friedrich Aust

ザクセン最大のワイナリーに行く → Schloss Wackerbarth


ラーデボイル散策 → コチラ

ザクセンワイン街道 → コチラ

ザクセンのワイン博物館 → コチラ

ラーデボイルの街 → コチラ


ラーデボイル観光にも便利な 「ドレスデンカード」 → コチラ


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第47回 Schloss Wackerbarth <2>@「キャッチ The 生産者」

2009-07-14 11:04:10 | キャッチ The 生産者
  (更新日:2008年6月21日)

第47回  Jurgen Aumuller  <Schloss Wackerbarth><2>



ドイツ、ザクセン地方のワイン生産者「シュロス・ヴァッカーバルト」の訪問記<2>です

 *<1> から読みたい方は → コチラ へどうぞ
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<テイスティングしたワイン>



1) Bacchus 2006 Q.b.A. Trocken
グレープフルーツのニュアンスのあるさっぱりと爽やかな辛口白ワインで、日本の食卓に色々と使えそうです。

2) Riesling 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペトレーゼにしても良かったものでしたが、あえてQ.b.A.にしました。タンニン分が少し感じられると思いますが、それは土壌から来ています」(オムラさん)

フルーティーな中にほのかなスパイシーさがあり、非常に飲みやすいワインです。



3) Riesling 2006 Q.b.A. Halbtrocken
2)と違う畑のリースリングとのこと。ハルプトロッケン(半辛口)ということで、ソフトでやわらかい味わいがあります。また、2)よりも複雑さを感じました。

4) Radebeuler Goldener Wagen Riesling Spatlese
Trocken 2006

最も古い畑のブドウを使っています。畑はテラス状になっていて、ブドウがよく熟しますが、まだ若いので、2~3年ぐらい寝かせておくとよいと思います」(オムラさん)
味わいは複雑で、モーゼルとも違うフルーツの熟した感じがあります。



5) Radebeuler Goldener Wagen Traminer Spatlese Trocken 2006
トラミナーはこの地方に特徴的なブドウ。アルコールも少し高めになります(13.5%)」(オムラさん)

アロマがやさしく、なめらかな口当たりが楽しめるワインです。



6) Fruhburgunder 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペートブルグンダーに似ている風味のワインだと思います。8月に瓶詰めしたばかりなので、あと1~2寝かせてから飲みたいところです」(オムラさん)

それほど複雑性はなく、気軽に楽しめるタイプの赤ワインですが、熟成したらどんな変化が見られるのか面白そうです。



7) August der Starke Trocken
ザクセンの典型的な“ふともも”型ボトルに入れられているゼクト。たしかオムラさんは、リースリングとヴァイスブルグンダーを使っていると言っていました。

フルーティーで心地良い飲み口。ウエルカムドリンクやアペリティフに楽しみたいですね。

8) Schloss Wackerbarth Rose-brut 2005
輝きのある透明度の高いロゼ色が美しく、見るだけでもうっとり。
生産量2500本という稀少品。華やかなシーンで開けてみたいものです。

「ボトル内は8気圧あるので、厚みのあるガラスを使っています。だからボトルが重いんです(笑)」(オムラさん)

*シャンパーニュは5気圧以上です



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インタビューを終えて


テイスティングは、ショップが併設されたテイスティングコーナーで行いましたが、ここは本当にワインをたっぷりと楽しむことのできる施設だわ~、と感心しました。

セラー見学やテイスティングはもちろん、レストランで料理とワインのマリアージュを試すツアーなどもあり、ショップにはさまざまなワイングッズも揃っています。


明るくきれいなエントランス

こう書くと、観光施設的ワイナリーのように思うかもしれません。しかし、ワインの知識がない人もワイン通も楽しめる、人にやさしいワイナリーだと思いました。

ワインメイキングにおいては、オムラさんを筆頭にした技術スタッフが品質の確かなワインをつくり、訪れたお客様に対してはホールのスタッフがホスピタリティをもって接しています。本当に、素晴らしいワイナリーです。


セラー内のテイスティングルーム

季節ごとのさまざまなイベントも楽しそうですし、ザクセンに来たら、ここはぜひコースに入れることをオススメします。



ドイツでは毎年秋に「ワインクイーン」を選ぶイベントがあります。
13のワイン生産地域から代表(ワインプリンセス)が選出され、その中の一人が「女王」に選ばれるのです。

実は、昨年の秋に任命されたワインクイーンが、ここで働くスタッフの
エブリン・シュミットさん 

ぜひ彼女に会いたい!と思って訪問しましたが、残念ながら会うことはかなわず・・・



ところが、数週間前に開催された日本でのイベントのためにエブリンさんが来日し、ようやく彼女に会うことができました。
ラーデボイルで会えなくて、東京で会えたというのも、なんだか笑えてしまうご縁でした。 (上の写真は東京でのショット)



今回お世話になったオムラさん&広報担当のウルリケ・シュレーターさん
ありがとうございました。

(取材協力:ドイツワイン基金)


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第47回 Schloss Wackerbarth <1>@「キャッチ The 生産者」

2009-07-13 11:03:20 | キャッチ The 生産者
「ワイン村.jp」 (社団法人日本ソムリエ協会 オープンサイト)(2004年5月~2008年12月終了)に連載していた「キャッチ The 生産者」(生産者インタビュー記事)を、こちらにアップし直しています。
よって、現在はインタビュー当時と異なる内容があることをご了承ください。

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  (更新日:2008年6月21日)

第47回  Jurgen Aumuller  <Schloss Wackerbarth><1>

ドイツ・ザクセン地方のワイナリー訪問第5弾は、
ラーデボイルにある 『Schloss Wackerbarth』 (シュロス・ヴァッカーバルト)のセラーマスター、ユルゲン・オムラ さんです。


<Jurgen Aumuller> (ユルゲン・オムラ)
シュロス・ヴァッカーバルトのセラーマスター


ザクセン最大のワイナリーへ
ドレスデンからマイセンに向かう電車に乗り、前回より2駅マイセン寄りのラーデボイル・ウエスト駅で下車し、ワイン街道を西に向かってしばらく歩くと、大きな建物と看板が見えてきます。


ここがザクセンで最も大きなワイナリー シュロス・ヴァッカーバルト

大きな理由は州の所有するワイナリーだからで、つまり、働いているスタッフは公務員ということになります。



そして、『シュロス・ヴァッカーバルト』はただ大きいだけでなく、
ドイツで2番目に古いゼクト(スパークリングワイン)の生産者でもあるのです。
となると、これはぜひ訪問せねば!




*シュロス・ヴァッカーバルトには電車で行けますが、ドレスデン市街からのトラム(路面電車)の4号線に乗ると、ワイナリーのすぐ近くまで運んでくれるので便利です。 



今回はオムラさんと広報担当のシュレーターさんに案内していただきました




Q.このワイナリーは、かつてのザクセン王と関係が深いと聞きましたが?
A.はい、当ワイナリーは、ザクセン王だったアウグスト強王(在位1694~1733年)と非常に関係があります。
アウグスト王はポーランド王も兼ねていましたが、お金をたくさん使ってザクセンを治めていました。そのせいで、ドレスデン周辺にはさまざまなバロックの建物などが残っているのが見られます。

ワインも彼が情熱を注いいでいたもののひとつで、
自分が飲みたいためにつくらせていたのです。


敷地内の中で高台にある建物へ


Q.この建物もアウグスト強王と関係があるのでしょうか?
A.これがシュロス(=城)で、バロック様式で建てられたものです。400年くらいの歴史があります。今は、結婚式やさまざまなパーティーに利用しています。



建物の内部はホール状になっていました。スペース的にはそれほど広くはありませんが、窓から見下ろした庭園の景色が素晴らしく、ここでのパーティーは思い出に残るものになること間違いありません。


シュロスから見下ろした庭園


Q.この庭園も何かに利用されるのでしょうか?
A.庭にテーブルを出して、それぞれの季節でさまざまなイベントを行っています。


Q.シュロスの上から周辺にブドウが植えられていますが、種類は?
A.リースリングが多く、トラミナー、ヴァイスブルグンダー、ショイレーヴェなども植えています。樹齢はだいたい20年くらいです。

ワイナリーとしては、ブドウは40種類くらい栽培していますが、一番多いのがリースリングで、約32%です。


Q.畑はどのくらいありますか?
A.93haあります。ザクセンのワイナリーは家族経営の小さなところが多いですが、当ワイナリーは州が経営していますので、畑の面積はザクセン最大です。

つくっているワインの比率ですが、80%がスパークリングワインで、20%がスティルワインです。スティルワインの内訳は、88%が白で12%が赤です。


赤ワイン用のシュペートブルグンダーもありました


Q.ブドウ栽培で最も重要なものは何と考えていますか?
A.私は土壌が大事だと思っています。このあたりは、砂、残積土、粘土という土壌で、ワインにミネラリティー、フルーティーさ、エレガンスを与えてくれます。

Q.このあたりでは収穫時期はいつ頃になりますか?
A.9月中旬から始まり、1ヵ月から1ヵ月半くらい続きます。だいたい11月に入る頃までです。
白から収穫が始まり、続いて赤ワイン用黒ブドウとなります。
30%が手摘みで、70%が機械収穫ですが、ブドウは小さなケースに入れて丁寧に扱います。


Q.醸造のポイントは?
A.とにかく、収穫したブドウをしっかりとセレクトするということです。
白ワインは、ソフトにつくるためにステンレスタンクのみを使います。
赤はブドウ品種によって3種類の違うつくり方で行いますが、どの方法もソフトにプレスを行うようにしています。


ステンレスタンクの並ぶセラー内


Q.ゼクトはどのくらいつくっているのでしょうか?
A.先に話したように、年間生産量(約43万本)の8割がスパークリングです。
当ワイナリーは、ドイツで2番目に古いスパークリングワインの生産者ですが、現在、ドイツで6番目の規模のワイナリーでもあります。

ザクセンのゼクトは、1836年にBussardがレスニッツ(第46回で紹介したカール・フリードリッヒ・オーストの北西近隣)でつくったのが最初です。それが当ワイナリーの基になっています。

ザクセンではタンク内二次発酵でゼクトをつくる生産者が多いのですが、
当社はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵のみでつくっているのが特徴です。


選別されたブドウは上部からタンク内に入れられます


シャンパーニュと同様に回転させてオリを瓶口に集めます

ここで、セラー内の特別な仕組みのタンクのあるところに案内していただきました。オムラさんがスイッチを入れると、音楽が流れ、それに合わせてステンレスタンクが3色に輝きます! (下の写真)


流れる音楽に合わせて3色の光に彩られるリースリングのタンク


Q.なぜこんな仕組みをつくったのですか?
A.タンクの中はリースリングですが、3つのキュヴェがあります。毎年のテイスティングの積み重ねで、それぞれに個性があることがわかってきました。

ワインとして仕上げるためには最後にブレンドするわけですが、それぞれの個性を尊重しなければなりません。この、最後に合わせるという過程は音楽と同じですので、シンフォニーをつくり上げるようにワインもつくりたいと思い、音楽と光を与えることにしました。

とはいえ、セラーでは特に何をしているわけでもありません。ブドウを口に入れるとテロワールの香りがしますが、テロワールは畑でつくられるものです。
私は、ハーモニーのある丸いワインをつくりたいと思ってやっているだけです。


Q.樽の使用はどう考えていますか?
A.樽は赤ワインにのみ使います。ハンガリー、ロシア、アメリカのオークも使いますが、特に重要なのはフレンチオークだと考えています。ドイツのオークは使いません。

樽は内部のトースト加減が難しく、樽の匂いが強いとワインを壊してしまうので、強く出ないように注意しています。



まだまだ <2> に続きます


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第46回 Weingut Karl Friedrich Aust<2>@「キャッチ The 生産者」

2009-07-12 10:01:50 | キャッチ The 生産者
  (更新日:2008年5月21日)

第46回  Karl Friedrich Aust
     <Weingut Karl Friedrich Aust>  <2> 



ドイツ、ザクセン地方のワイン生産者「カール・フリードリッヒ・オースト」の訪問記<2>です

 *<1> から読みたい方は → コチラ へどうぞ

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<テイスティングしたワイン>

生産量が少ないため、訪問した時には(2007年12月)、2006年産のワインは完売状態でほとんど残っていませんでしたが、わずかにあった貴重なものを試飲させていただきました。



Riesling 2006
彼が最も多く栽培しているのがリースリングで、栽培比率は35%。
ミネラル感と爽やかな酸があり、上品で繊細な味わいが魅力です。

リースリングは私の最も自慢とするワインです。よくモーゼル地域と比較されますが、モーゼルはシーファー土壌です。つくりとしては、私は より“酸”を求めるようにしています」(カール・フリードリッヒさん)。


Weisser Burgunder 2006
生産量20%。
ミネラル感と何かのスパイシーさを感じましたが、まだまだ若くて閉じています。

「このワインの飲み頃は1年先以降になると思います」(カール・フリードリッヒさん)


Kerner 2006
生産量20%。
アロマが素晴らしくエレガント。総酸度は他のワインよりもやや高めということですが、果実の甘さと酸のバランスが取れています。

「ケルナーは甘口(suss)につくることもありますが、ほとんど辛口にします」(カール・フリードリッヒさん)



Spatbrugunder 2006
植樹して4年目のピノ・ノワール。
2006年は残糖ゼロ、アルコール度数は14.2%。

もう1本もなく、部屋にあった空きボトルの香りだけ嗅がせていただきましたが、香りはまだ濃密さを残して留まっていました。これはぜひ口にしてみたかったですね。



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インタビューを終えて


若さと見ての通りのルックスを備えた彼はマスコミも注目の的。
ベルリンで予約の取れないレストラン「VAU」のソムリエが指名買いし、TVのグルメ番組が取り上げたり、ということも拍車をかけ、ワイン専門誌や評価ガイドでも人気急上昇です。

彼の大きな写真が入った本を見せてくれながら、
「あちこちで取り上げられるのは嬉しいけれど、評判を聞いただけで求めてくる人が増えたので、今年はもうワインがなくなってしまったよ。マスコミに踊らされていて、なんだか割り切れないものがあるよね…」と嘆いていました。


醸造所の入り口の青い扉


エジプトにいる彼の妹(画家)が描いた青い扉とカールさんの絵




ベルリンのレストラン「VAU」という名は、どこかで聞いたことがある…と思って帰国後に調べてみたところ、前年に来日したオーナーシェフ氏と会ったことがあり、名刺交換もさせていただいていました。

シェフとはワインとは全く関係のないところで会ったのに、ここで名前を聞くとは、不思議な縁があるものです。(右のラベルには「VAU」の名前が見られます)



縁といえば、第43回で紹介した「クラウス・ツィマーリング」クラウスさん夫婦とも深い親交があるといいます。
というのも、クラウスさんの奥様が彫刻家だからで、カール・フリードリッヒさんがワインの世界に入る前からの知り合いだとか。

建物を入ってすぐのレセプション兼売店の棚にクラウスさんのワインも商品として並んでいたのは、そうした理由があったんですね。

その他にも、第44回で紹介した「シュロス・プロシュヴィッツ」の当主であるプリンツ(こちらは本物の“王子”)をはじめとしたザクセンの大小さまざまなワイナリーともフレンドリーな交流を行い、周りからの良い影響を大いに受け、ワインづくりに生かしているようです。



そして、もうひとつの縁が、今回出会ったフランス人ソムリエのフレデリックさん(写真は<1>でも紹介)です。

彼は10年前にドレスデンにやってきましたが(彼の勤務先はドレスデンの『ケンピンスキーホテル』でした)、実はフレデリックさん自身もワインをつくっているといいます。



残念ながら彼のワインを飲むことはできませんでしたが、次回は改めてフレデリックさんのところを訪問したいと思いました。

*Weingut Frederic Fourre:すぐご近所のBennostrasseにあります



最後にカール・フリードリッヒさんが披露してくれたのはピアノ演奏♪
ギターをはじめ、楽器が得意ということで、部屋にあったピアノを即興で私のためだけに弾いてくれました。うーん、王子に完璧にノックアウトされました(笑)



彼のワイナリーの前は「Weinbergstrasse」(ワインの山通り)という道になっています


上の写真の右奥に見えるのが彼のワイナリーです


この道に面してワイナリーが軒を並べています



ワイナリーの軒先にはそれぞれ個性的な看板がかかっています

訪問した12月はひっそりとしていましたが、春から秋の時期はどのワイナリーもオープンにしているようですので、あちこち訪問するのも楽しそうです。


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第46回 Weingut Karl Friedrich Aust<1>@「キャッチ The 生産者」

2009-07-11 10:00:34 | キャッチ The 生産者
「ワイン村.jp」 (社団法人日本ソムリエ協会 オープンサイト)(2004年5月~2008年12月終了)に連載していた「キャッチ The 生産者」(生産者インタビュー記事)を、こちらにアップし直しています。
よって、現在はインタビュー当時と異なる内容があることをご了承ください。

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  (更新日:2008年5月21日)

第46回  Karl Friedrich Aust
     <Weingut Karl Friedrich Aust>  <1> 

ドイツ・ザクセン地方のワイナリー訪問第4弾は、
ラーデボイルの『Karl Friedrich Aust』(カール・フリードリッヒ・オースト)です。


<Kark Friedrich Aust> (カール・フリードリッヒ・オースト)
1978年生まれの29歳。ザクセン地域で最も若い醸造家で、“期待の星”と注目されています。
料理&お菓子づくりが得意。




正真正銘の“ワイン王子”に出会う!?

ドレスデンのノイシュタット駅からマイセンに向かうSバーン(電車)に乗って10分少々行くと、ラーデボイル(Radebeul)という町があります。

町の中にはザクセンワイン街道が走り、ザクセンのワイン生産地の中でもワイナリーが集中して軒を並べている地域です。
ぜひこの中の1軒を訪ねてみたい…と調べていくうちに気になったのが、
若手醸造家の『Weingut Karl Friedrich Aust』 

ここも、ザクセンの典型的な個人経営の小規模ワイナリーです。



電車を降り、ラーデボイルのインフォメーションセンターでもらった地図を片手に歩いていくと、「すぐわかるわよ」とインフォメーションセンターの女性職員が話していた通り、クリーム色の外観の建物が見えてきました。



この石造りの建物は17世紀からの歴史があるそうですが、1992年に改修されています。

この建物の中から颯爽と現れたのは、「王子!?」と見紛う超イケメンの当主



このところ「○○王子」というのが流行っていますが、細身の長身、ブロンドの髪をなびかせた彼こそ正真正銘の「王子様」といえるでしょうか?(笑)

しかしながら、14歳の時に父が病死し(享年50歳)、彼の苦労が始まりました。
彼はドイツ西部のケルンで石工および彫刻職人として、ケルン大聖堂の修復に携わります

その後、1999年から3年をドレスデンで石工職人として過ごしましたが、
2001年、故郷への愛着からラーデボイルに戻ってきました。




Q.あなたの畑の広さはどのくらいですか?
A.5haです。つくっているブドウ品種は、白はリースリング、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、ミュラー・トゥルガウ、バフース、グラウブルンダー(ピノ・グリ)、トラミナー、赤はシュペートブルグンダーなど、全10種類です。

特徴的なのはトラミナーで、最も力強いワインになります。


ワイナリーの背後一帯にブドウ畑が広がっています


Q.このあたりのブドウ畑の特徴は?
A.丘陵地の斜面に畑があり、完全に南に向いています。
またエルベ川にも面しているため、ブドウづくりに理想的な条件が揃っています


ブドウ畑は丘の上の高いところにまであります

Q.土壌のタイプは?
A.非常にミネラル分の強い、石の混ざった閃長岩(せんちょうがん)とレス(黄土)混じりのローム土壌です。
マイセンは花崗岩、石灰岩、レス(黄土)と、同じザクセンでもそれぞれ土壌が違うため、違った性質のワインになります。


Q.輸出はしていますか?
A.生産量が少ないので、輸出するだけのワインがありません。
昨年(2006年)の生産量は12,000本でした。
今年(2007年)は増えて3万本になります。



Q.生産量が増えた理由は?
A.新しく植えた樹が育ってきたため、収穫量が増えてきました。
今後も増えていくと思います。



Q.あなたのワインづくりのコンセプトは?
A.毎年色々変えてつくる、ということです。
ワイナリーのスペシャルなワインというのは特になく、自分のアイディア次第で色々と生み出していきたいと思っています。

今年(2007年)は、リースリングとバフースに力を入れました。


Q.あなたも樹も若く、経験が重要なワインづくりにおいて苦労が多いのでは?
A.確かに、すべて1人で判断しながらやっているので大変ですが、その日に何をすべきかを毎朝考え、作業をするようにしています。

人手の必要な収穫の時は、友人たちが手伝いに来てくれますし、
特にフレデリックは常日頃から良いアドバイスをしてくれます。


この日も来ていたフレデリックさんはパリ出身のフランス人ソムリエ


まだまだ続きます → <2>


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子猫の寝姿に癒されて♪

2009-07-10 09:39:55 | 雑記
このところ、家のまわりで子猫の鳴き声が・・・・

絶対にどこかにいるに違いない!と思い、ベランダから眺めると、茶トラの模様を発見!



外に出て近づいてみると、子猫3兄弟がいました

茶トラが2匹に黒トラが1匹で、生後2ヶ月くらい?
1匹の茶トラはおとなしいけれど、ほかの2匹はすぐに逃げてしまいました。




黒トラのこの子は警戒心がものすごく強くて、なかなか近づけません




よって、おとなしい茶トラを激写

手を伸ばせば抱っこできそうでしたが、あまりにも気持ちよさそうに寝ていたので、手が出せませんでした。




それにしても、この寝顔を見るだけで、こっちが“ふにゃ~ん” としてしまい、
仕事の疲れも癒されますね ~


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ホールウィートマフィン@紀ノ国屋

2009-07-09 09:53:54 | パン
うちでは、私と母がイングリッシュマフィン好き で、
お手軽なところでは、パスコのイングリッシュマフィンをよく買います。

半分に割ってトースターでカリッと焼き、バターを付けて食べると、
それだけでもうシアワセ~

というわけで、先日、紀ノ国屋インターナショナルでこれを見たときは、思わずゲット!



ホールウィートマフィン (4個入り 304円)

よく買うのはプレーンなマフィンですが、たまには違ったものを・・・と、
小麦全粒粉入り&レーズン入りのマフィンにしてみました。

“シナモンが香るホールウィートマフィン”と商品説明にあるように、
シナモンが入り、レーズンも散りばめられています


いつものように半分に割り、トースターで焼いてバターを付け・・・

レーズン入りなので甘く、シナモンも甘く香り、サクッとした口当たりながら、むっちりとした噛み応えもあります。



マフィンというと、カップケーキ的な甘いものもありますが、私の中ではやっぱりイングリッシュマフィンがマフィンの基本。
見ると買いたくなる大好物です(笑)

フォークで半分に割り・・・といわれていますが、割った時の表面がゴツゴツしている方が焼いた時のカリカリ感が増すからで、私もなるべくワイルドに割るようにしていますし、トーストの加減もできるだけカリカリになるよう、強めに焼いています。

食べきれない時は 冷凍して保存できる のも嬉しいポイントですね

コメント (2)
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神田「ワイ・ヴィラージュ」でワイン

2009-07-08 10:00:02 | レストラン&店
ここ神田の「ワイ・ヴィラージュ」では、ワインの持込ができます

コース料理込みでお願いすることもできますし、少人数なら1本1500円で持ち込ませていただき、お腹の具合に合わせて料理をオーダーできます。
(今回食べた料理は → コチラ

この日もワイン持ち込みでお願いしました。




Ch. La Louviere Blanc 2004 (Pessac-Leognan, France)

1本目はベーシックなボルドーのラ・ルヴィエールで、このシャトーは、
アンドレ・リュルトン翁の所有しているもの。

ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドで、典型的なボルドー白です。
2004年なので少し熟成した感じが出てきましたが、まだこの先も楽しめそうです。



Muersault-Genevrieres 1er Cru Cuvee Baudot 2003
Hospices de Beaune
(Bourgogen, France)

あまりにも有名なオスピス・ド・ボーヌ
そして、ムルソーの1級ジュヌヴリエール

が、持参したKさんがホストテイスティングして・・・?!
続いて皆が?!

全くムルソーぽくなく、ロワールのシュナン・ブラン的風味があり、さらにローヌの白ワイン的雰囲気もあり・・・
なぜ、こんな味わいが出るのか不思議・・・



Au Bon Climat Estate Bottled Pinot Noir "Konx Alexander"2005
(Santa Maria Valley, USA)

お次は、あまりにも有名なカリフォルニアのオー・ボン・クリマ
オーナーのジム・クレデネンの息子の名前が付けられたワインですが、
これも飲んでみて???という感じでした。

というのも、なぜか不思議に「軽い」んです。

タンニンの出方も果実味も弱く、よく言えば「エレガント」、
でも、重みがなく、これはこんな味だったっけ?と疑問に思ったほど。

1本前のオスピスのムルソーもそうでしたが、もしかしたらボトルの状態が良くなかったのかも???



Ch. Boyd-Cantenac 1996 (Margaux, France)

ボルドー格付け3級のマルゴー村のシャトーですが、1996年という年の割に、
オリがない、酸の荒さが目立つ、軽い・・・
これもちょっと期待外れ的な・・・



Ch. Certan de May de Certan 1997 (Pomerol, France)

お次はボルドーの右岸に移り、メルロ主体の赤。
1997年という年のせいか、ちょっと軽めながらキレイなスタイルで、サラリと入ってきました。
願わくは、もう少しボディがあると嬉しかったのですが・・・



Don Camillo Terre Di Chieti Sangiovese 2007 Farnese
(Toscana, Italy)

店からのブラインド。
まず色が濃い!口当たりはなめらかでミルキーで、ちょっと薬くさいスパイシー感がありますが、酸をほとんど感じず、国も品種もまったくお手上げ!

そうしたら、よく知っているファルネーゼのトスカーナIGTサンジョヴェーゼだったとは・・・



持ち寄りで色々なワインが集まり、ハズレか?というワインもありましたが、遠慮することなく言いたい放題言い合って、それでも楽しく飲めるのも、長年付き合ってきた仲間だからこそでしょうか。
みんな、ありがとう。また次回もよろしく~

また、ワイ・ヴィラージュのオーナーソムリエY氏にも感謝です。
また次もお世話になります。


   Y' Village (ワイ・ヴィラージュ)
  
    http://www.y-village.com/

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神田「ワイ・ヴィラージュ」で食事

2009-07-07 10:50:46 | レストラン&店
以前にも紹介していますが、
10年以上も前からお世話になっている神田の「ワイ・ヴィラージュ」がなくなる?!という噂を聞き、しばらく会っていなかった友人たちと一緒に行ってきました。




本日の魚のカルパッチョ

カジキをスモークしたもので、これはけっこう珍しいのでは?



生ハム&ホワイトアスパラ

生ハムの塩気がアスパラによく合い、上に振り掛けられたチーズ(たぶんパルミジャーノ)の旨味もたまりません~



鶏白レバーのスモークパテ

パテ、テリーヌ系が好きなので、迷わずオーダー



トリッパのカリカリ焼き

友人の1人が「トリッパは苦手」と言っていましたが、ここまで香ばしくカリカリになると全然OKでした。
私はどんな調理方法でもトリッパは超大好きです。



バケットとゴルゴンゾーラのグラタン

一見するとフレンチトースト?みたいですが、ゴルゴンゾーラチーズがバケットに染み込み、ワインが進む、進む~



パスタは螺旋型のフィスリ



チキン(だったと思うのですが)トマト煮込み

もう、このあたりになってくると、だんだんわからなくなってきます 
が、どれもおいしくいただきました。


飲んだワインは次回紹介します



さて、閉店する?!という真相は・・・

店の入っている建物の不具合(老朽化もあると思います)など諸々あり、このままの状態では厳しいようなのですが、ここでの営業はまだまだ続きます。

とはいえ、今のシェフが7月いっぱいで退職されるそうなので、上のような料理がいただけるのは今月いっぱい。
8月以降の料理はまた別の形になりそうです。


   Y' Village (ワイ・ヴィラージュ)
  
    http://www.y-village.com/

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Corton "Le Charlemagne"は赤か白か?

2009-07-06 09:29:11 | ワイン&酒
先日、いつものブラインド会で、店から出された赤ワインにかなり悩まされました。

鮮やかなルビー色で輝きがあり、飲んだ感じからどうやらブルゴーニュ。

香りは熟成感があるのに、口にすると力強く、酸がキレイで鮮烈で、骨格は非常にデリケート。

香りと味わいにギャップというか、違和感を感じましたが、黒っぽいニュアンスがあり、北の産地的な匂いがするので、ブルゴーニュならコート・ド・ニュイのどこか?



で、さんざん悩んだ結果、オープンされたのがコチラ。


Corton "Le Charlemagne" 1967 Jean Bridron

同じ土地の中で、赤(ピノ・ノワール)も白(シャルドネ)もありというアロース=コルトンの中の“ル・シャルルマーニュ”という畑で、

このワインは赤なので“コルトン”となりますが、
白なら“コルトン・シャルルマーニュ”になります。

(ソムリエの試験に出てきそうな内容です)

うーん、これはなかなか当たらないでしょう 



しかも、ヴィンテージは 1967年 という古酒。
でも、飲んだ感じはけっこう若く思いました。

ジャン・ブリドロン という名前は初耳でしたが、メルキュレイのネゴシアンのようです。

まだまだ知らないワインがたくさんありますね。


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フィンランドのパン「ハパン・リンプ」@紀ノ国屋

2009-07-05 16:03:13 | パン
リニューアルした表参道の紀ノ国屋インターナショナルでパンを買ってきました。
ここは私の好きなドイツパンをはじめ、世界各国のパンが豊富に揃うのが嬉しく、荷物になるとわかりつつもいくつか買い求めてしまいます。

今回チョイスしたのは、フィンランドのパン



ハパン・リンプ  336円

原料は、ライサワー種、ライ麦、小麦粉、和三盆糖、イースト、塩 。

ヘルシンキの老舗「エクベルグ」の指導の下つくられたというパンで、長さ約25cmほどの、やや平べったいわらじ型。
表面は非常に硬くてゴツゴツし、ずっしり重量感があります。

ライ麦のパンが好きなので、こういった色の濃い、いかにもライ麦入ってます!的なパンをよく買いますが、これはライ麦比率80%

かなりポソポソした食感で、酸味もかなり強く、食べ慣れない人には苦手かもしれませんが、薄くスライスし、バターやジャムはもちろん、クリームチーズ、ポテトサラダetc...と色々載せて楽しめます。



フィンランドでは大腸ガンの発生率が非常に少ない そうですが、
それは食物繊維が豊富なライ麦のパンや全粒粉のパンを食べているから で、

紀ノ国屋にフィンランドパンが多いのも、その効果に目をつけた先代社長の目利きの賜物だとか。


美味しく食べて健康になれる というのは嬉しいことですよね。

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銀座の老舗ワインバー「グットドール」へ

2009-07-04 17:07:19 | レストラン&店
ワイン好きなら誰もが知っている銀座の老舗ワインバーといったら
ここ、 「グットドール」 でしょう

以前こちらにいらした成瀬さんが他のお店に移られ、その先々の店でお目にかかってはいましたが、昨年、またこのグットドールに、今度はオーナーとして戻られたとの連絡をいただきました。
これはぜひ行かねば!と思いつつもなかなか伺えないでいたのですが、ようやく先日、訪問してきました。

まず1杯目にスパークリングをサービスしていただきました。


Vin Mousseux Cuvee "Ludvig Hahn" NV Domaine de LECU (Guy Bossard)

仏ロワールのヴァン・ムスー・ド・カリテで、つくり手は自然派。
フォール・ブランシュ45%、シャルドネ25%、ムロン・ド・ブルゴーニュ(=ミュスカデ)20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%というユニークなブレンドの白泡で、スッキリとした辛口が魅力。
ルートヴィッヒ・ハーンという音楽家の名前が付けられています。



Grillenparz Riesling 2005 Weingut Stadt Krems

リースリング好きとしては、やっぱりリースリングを(笑)
オーストリアのクレムスタルのもので、アルコールは13%あるのに、非常に軽快でエレガントなスタイルの白ワインでした。


栓は、このところドイツなどで見られるガラスの「Vino-lok」(ヴィノロック)



Vine de Pays de L'Herault Mas Jullien 2006

南仏エロー県のヴァン・ド・ペイで、グルナッシュ・ブランにカリニャン・ブランなどをブレンド?した白。
樽のニュアンスがあり、とてもコクのあるワインで、甘さ、ふくよかさ、ふくらみがあり、シャルドネに似ているかな?と感じました。
ボリュームのある白ワインを飲みたい人にオススメです。



Lirac Le Gourmand 2006 Domaine du Joncier

南仏ローヌのAOC Lirac の赤ワインで、グルナッシュ60%、シラー15%、 ムールヴェードル15%、 サンソー5%、カリニャン5%。
ドメーヌがあるのはTavelで、ビオディナミを採用。オーナーは女性。
アルコール14.5%!でも、しっとり感のある飲み口で、非常にきれいなスタイルのワインだと思いました。
出された時の温度がやや低めに感じましたが、上がってくると、いい感じに変化。

リラックは、あまり知名度はありませんが、最近出会ったワインの中にも良いものがあり、私の中ではちょっと注目の産地です。



Givry 1er Cru Clos Jus 2006 Domaine Ragot

この日は4人、ということで、ボトル4本目はブルゴーニュ。
2006という年のせいか非常に酸味が豊かで、ハッキリと出ています。
果実味もスッキリ系で、あっさり飲める赤。
暑い季節にはこういったスタイルの赤ワインが飲みやすく、料理とも合わせやすいと思います。



いただいた料理は・・・・


アミューズで出されたナスのペースト    パンも美味しい♪


豆のサラダ


オードブル盛り合わせ


トリッパのカーン風煮込み

「カーン風」とは、北フランス、バス・ノルマンディの中心都市「カーン」から来ているからで、この地の名産カルヴァドスを使って煮込まれています。


イワシと大葉のリングイネ


鴨のコンフィ

ワインバーとはいえ、料理はしっかりとしたものがいただけるので、お腹を空かせて行っても大丈夫



最後は甘口のバニュルスをショコラとともに・・・


Banyuls Rancio Tres Vieux Altragou 1982 Domaine Vial Magneres



ごちそうさまでした~



ワインの相談はもちろんオーナーソムリエの成瀬さんが、
そして、支配人として、ソムリエでもある奥様の正子さんが細やかなサービスをしてくれるワインバーです。

女性同士でも気軽に入れますので、銀座で映画を観た後にでも、もちろん最初からしっかり食べたい時にも、ぜひどうぞ


  Wine Bar Goutte d'or

    東京都中央区銀座4-3-5  銀座ハトリビル3F

    TEL.03-3564-7218


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