(更新日:2008年6月21日)
第47回 Jurgen Aumuller <Schloss Wackerbarth><2>
ドイツ、ザクセン地方のワイン生産者「シュロス・ヴァッカーバルト」の訪問記<2>です
*<1> から読みたい方は → コチラ へどうぞ
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<テイスティングしたワイン>
1) Bacchus 2006 Q.b.A. Trocken
グレープフルーツのニュアンスのあるさっぱりと爽やかな辛口白ワインで、日本の食卓に色々と使えそうです。
2) Riesling 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペトレーゼにしても良かったものでしたが、あえてQ.b.A.にしました。タンニン分が少し感じられると思いますが、それは土壌から来ています」(オムラさん)
フルーティーな中にほのかなスパイシーさがあり、非常に飲みやすいワインです。
3) Riesling 2006 Q.b.A. Halbtrocken
2)と違う畑のリースリングとのこと。ハルプトロッケン(半辛口)ということで、ソフトでやわらかい味わいがあります。また、2)よりも複雑さを感じました。
4) Radebeuler Goldener Wagen Riesling Spatlese
Trocken 2006
「最も古い畑のブドウを使っています。畑はテラス状になっていて、ブドウがよく熟しますが、まだ若いので、2~3年ぐらい寝かせておくとよいと思います」(オムラさん)
味わいは複雑で、モーゼルとも違うフルーツの熟した感じがあります。
5) Radebeuler Goldener Wagen Traminer Spatlese Trocken 2006
「トラミナーはこの地方に特徴的なブドウ。アルコールも少し高めになります(13.5%)」(オムラさん)
アロマがやさしく、なめらかな口当たりが楽しめるワインです。
6) Fruhburgunder 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペートブルグンダーに似ている風味のワインだと思います。8月に瓶詰めしたばかりなので、あと1~2寝かせてから飲みたいところです」(オムラさん)
それほど複雑性はなく、気軽に楽しめるタイプの赤ワインですが、熟成したらどんな変化が見られるのか面白そうです。
7) August der Starke Trocken
ザクセンの典型的な“ふともも”型ボトルに入れられているゼクト。たしかオムラさんは、リースリングとヴァイスブルグンダーを使っていると言っていました。
フルーティーで心地良い飲み口。ウエルカムドリンクやアペリティフに楽しみたいですね。
8) Schloss Wackerbarth Rose-brut 2005
輝きのある透明度の高いロゼ色が美しく、見るだけでもうっとり。
生産量2500本という稀少品。華やかなシーンで開けてみたいものです。
「ボトル内は8気圧あるので、厚みのあるガラスを使っています。だからボトルが重いんです(笑)」(オムラさん)
*シャンパーニュは5気圧以上です
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■ インタビューを終えて
テイスティングは、ショップが併設されたテイスティングコーナーで行いましたが、ここは本当にワインをたっぷりと楽しむことのできる施設だわ~、と感心しました。
セラー見学やテイスティングはもちろん、レストランで料理とワインのマリアージュを試すツアーなどもあり、ショップにはさまざまなワイングッズも揃っています。
明るくきれいなエントランス
こう書くと、観光施設的ワイナリーのように思うかもしれません。しかし、ワインの知識がない人もワイン通も楽しめる、人にやさしいワイナリーだと思いました。
ワインメイキングにおいては、オムラさんを筆頭にした技術スタッフが品質の確かなワインをつくり、訪れたお客様に対してはホールのスタッフがホスピタリティをもって接しています。本当に、素晴らしいワイナリーです。
セラー内のテイスティングルーム
季節ごとのさまざまなイベントも楽しそうですし、ザクセンに来たら、ここはぜひコースに入れることをオススメします。
ドイツでは毎年秋に「ワインクイーン」を選ぶイベントがあります。
13のワイン生産地域から代表(ワインプリンセス)が選出され、その中の一人が「女王」に選ばれるのです。
実は、昨年の秋に任命されたワインクイーンが、ここで働くスタッフの
エブリン・シュミットさん
ぜひ彼女に会いたい!と思って訪問しましたが、残念ながら会うことはかなわず・・・
ところが、数週間前に開催された日本でのイベントのためにエブリンさんが来日し、ようやく彼女に会うことができました。
ラーデボイルで会えなくて、東京で会えたというのも、なんだか笑えてしまうご縁でした。 (上の写真は東京でのショット)
今回お世話になったオムラさん&広報担当のウルリケ・シュレーターさん
ありがとうございました。
(取材協力:ドイツワイン基金)
第47回 Jurgen Aumuller <Schloss Wackerbarth><2>
ドイツ、ザクセン地方のワイン生産者「シュロス・ヴァッカーバルト」の訪問記<2>です
*<1> から読みたい方は → コチラ へどうぞ
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<テイスティングしたワイン>
1) Bacchus 2006 Q.b.A. Trocken
グレープフルーツのニュアンスのあるさっぱりと爽やかな辛口白ワインで、日本の食卓に色々と使えそうです。
2) Riesling 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペトレーゼにしても良かったものでしたが、あえてQ.b.A.にしました。タンニン分が少し感じられると思いますが、それは土壌から来ています」(オムラさん)
フルーティーな中にほのかなスパイシーさがあり、非常に飲みやすいワインです。
3) Riesling 2006 Q.b.A. Halbtrocken
2)と違う畑のリースリングとのこと。ハルプトロッケン(半辛口)ということで、ソフトでやわらかい味わいがあります。また、2)よりも複雑さを感じました。
4) Radebeuler Goldener Wagen Riesling Spatlese
Trocken 2006
「最も古い畑のブドウを使っています。畑はテラス状になっていて、ブドウがよく熟しますが、まだ若いので、2~3年ぐらい寝かせておくとよいと思います」(オムラさん)
味わいは複雑で、モーゼルとも違うフルーツの熟した感じがあります。
5) Radebeuler Goldener Wagen Traminer Spatlese Trocken 2006
「トラミナーはこの地方に特徴的なブドウ。アルコールも少し高めになります(13.5%)」(オムラさん)
アロマがやさしく、なめらかな口当たりが楽しめるワインです。
6) Fruhburgunder 2006 Q.b.A. Trocken
「シュペートブルグンダーに似ている風味のワインだと思います。8月に瓶詰めしたばかりなので、あと1~2寝かせてから飲みたいところです」(オムラさん)
それほど複雑性はなく、気軽に楽しめるタイプの赤ワインですが、熟成したらどんな変化が見られるのか面白そうです。
7) August der Starke Trocken
ザクセンの典型的な“ふともも”型ボトルに入れられているゼクト。たしかオムラさんは、リースリングとヴァイスブルグンダーを使っていると言っていました。
フルーティーで心地良い飲み口。ウエルカムドリンクやアペリティフに楽しみたいですね。
8) Schloss Wackerbarth Rose-brut 2005
輝きのある透明度の高いロゼ色が美しく、見るだけでもうっとり。
生産量2500本という稀少品。華やかなシーンで開けてみたいものです。
「ボトル内は8気圧あるので、厚みのあるガラスを使っています。だからボトルが重いんです(笑)」(オムラさん)
*シャンパーニュは5気圧以上です
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■ インタビューを終えて
テイスティングは、ショップが併設されたテイスティングコーナーで行いましたが、ここは本当にワインをたっぷりと楽しむことのできる施設だわ~、と感心しました。
セラー見学やテイスティングはもちろん、レストランで料理とワインのマリアージュを試すツアーなどもあり、ショップにはさまざまなワイングッズも揃っています。
明るくきれいなエントランス
こう書くと、観光施設的ワイナリーのように思うかもしれません。しかし、ワインの知識がない人もワイン通も楽しめる、人にやさしいワイナリーだと思いました。
ワインメイキングにおいては、オムラさんを筆頭にした技術スタッフが品質の確かなワインをつくり、訪れたお客様に対してはホールのスタッフがホスピタリティをもって接しています。本当に、素晴らしいワイナリーです。
セラー内のテイスティングルーム
季節ごとのさまざまなイベントも楽しそうですし、ザクセンに来たら、ここはぜひコースに入れることをオススメします。
ドイツでは毎年秋に「ワインクイーン」を選ぶイベントがあります。
13のワイン生産地域から代表(ワインプリンセス)が選出され、その中の一人が「女王」に選ばれるのです。
実は、昨年の秋に任命されたワインクイーンが、ここで働くスタッフの
エブリン・シュミットさん
ぜひ彼女に会いたい!と思って訪問しましたが、残念ながら会うことはかなわず・・・
ところが、数週間前に開催された日本でのイベントのためにエブリンさんが来日し、ようやく彼女に会うことができました。
ラーデボイルで会えなくて、東京で会えたというのも、なんだか笑えてしまうご縁でした。 (上の写真は東京でのショット)
今回お世話になったオムラさん&広報担当のウルリケ・シュレーターさん
ありがとうございました。
(取材協力:ドイツワイン基金)
各地に色々とお出かけになられているのですね。
このワイナリーは観光客向けのツアーがあるので、面白いですよね。
リースリングがお好きなら、
今度また秋にリースリングディナーを開催する企画がありますので、ぜひご参加ください。
またこのブログ上でも案内したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それにしてもドイツ、しかもSachsenという旧東地域に迄行かれるとはびっくりしました。いや、日本のワイン業界はドイツワインの真の姿を知らない人が多いと思っておりましたので………
ここは(僕的にはですが)日本で購入した限りではRieslingよりもBacchusやKernerといったRieslingの血を引く交配品種のほうがポテンシャルが高いと感じました。
因みによく飲み大好きなのはコートドニュイかやはりハンドルネームの通りSaar、特にScharzhofbergのワインですね。
また記事のほう楽しみにさせて頂きます。
とはいえ、まだまだ回り足りず、また訪問できる機会があると嬉しいと思っています。
ザクセンではTraminarの良いものに多く出会うことができたので、この地域としてはTraminarにポテンシャルを感じています。
ドイツも広いので、地域によって色々なスタイルのものがあって面白いですよね。
リースリングのワイン会は9月にご案内できると思いますので、よろしくお願いいたします。
Traminerにポテンシャルを感じたとは少々意外でした。というのも去年ここを訪問した時に確か9ユーロくらいで醸造所の中や畑を案内して最後に3種類ティスティング出来るツアーに参加したのですが最後に出てきた2006年(と思いました)のTraminerのSpaetleseに正直少々がっかりしたもので………… まぁ、ボトル差、ビンテージ差、地所の差は当然ありますが。
実は僕も大したものではありませんがgooさんでblogをやっておりましてもしよろしければコメントなど頂けましたら大変嬉しく思いますのでよろしくお願い致します。「saarweine」で検索して頂ければすぐ出て来ます。
Traminerは、大規模ワイナリーではなく、小規模でつくる方が良いものができると感じました。
Saar Weineさんのブログ、検索して訪問させていただきました。
色々書かれていらっしゃるので、一気に拝見することができず(笑)、ブックマークさせていただきましたので、少しずつ読ませていただこうと思います。
確かにTraminerという品種はかなり癖があると思われます。これは流石にどの産地、地所、生産者でもあまり変わることはないかと思います。しかし各々のワインとしてのエレガントさ・綺麗さは生産者によって歴然としてしまいます。
確かにこのSchloss Wackerbarthという生産者はここ最近レベルアップが著しい生産者と思います。訪問された時レストランは利用されましたか?
私は、友人のブログでもなかなかコメントを入れられないシャイな性格なので(笑)、気長にお待ちいただけたらと
Schloss Wackerbarthのレストランは利用していません。
ここは楽しげなイベントも多いみたいなので、機会があれば参加してみたいと思っています。
今年もSchloss Wackerbarthを訪問した時レストランを利用したのですが結構美味しい料理とワインで楽しむ事が出来ました。ターゲスズッペを注文したのですがなんと付け合わせに海老の天ぷら(!)が付いてきました。なんとも粋な計らいをして貰い嬉しく思いました。
ワイン会の件は告知して頂けますでしょうか。
リースリングのワイン会は10月に予定しています。
場所や内容などはこれから打ち合わせして決めますので、告知は9月中旬以降になると思います。
関係プレスにも流しますが、ここでも告知しますの
で、しばらくお待ち下さいませ。