写真①:総合病院として大正時代に開業した旧「讃井医院」
=福岡県直方市殿町で、2011年4月23日午後2時撮影
〈直方・町歩きスポット〉 4
:直方レトロ
直方市の町歩き見学会は23日午後、殿町商店街を巡る「殿町レトロコース」入り。まず目に入ったのが、大正11年に建てられたという旧「讃井(さぬい)医院」=写真①=です。木造モルタル造りの和洋折衷建築。内科、胃腸科、歯科の総合病院だったそうで、二階のバルコニーがしゃれています。
殿町商店街に残る町家の裏通りには、珍しい木造3階建ての倉庫=写真②=もあります。木造3階の建物は、福津市では宮地嶽神社参道にある旅館・「大阪屋」があるだけです。
写真②:珍しい木造3階建ての倉庫
=直方市・殿町で、23日午後2時5分撮影
「殿町レトロコース」を代表するのは、大正から昭和初期の格調高い木造2階建て町家2軒=写真③=が並ぶスポットでしょう。左が柱に巨木を用いた「前田園茶舗」、右が「石原商店」。緑青の銅板の壁がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
写真③:格調高い2軒の町家(左が「前田園茶舗」、右が「石原商店」)
=殿町商店街で、23日午後2時10分撮影
明治34年に建てられ、現役の病院に使われている洋風建築の「江浦耳鼻咽喉科」=写真④=も、風格のあるレトロな建物です。
写真④:明治34年に建てられた「江浦耳鼻咽喉科」
=殿町商店街で、23日午後2時10分撮影
「直方レトロ」の幟が立つ「直方谷尾美術館」=写真⑤=は、大正6年に旧「奥野医院」として建てられ、平成2年に明治屋産業の谷尾社長が購入して「谷尾美術館」として公開。谷尾社長の他界後、直方市に寄贈され、市立美術館として絵画や陶芸の作品展などの会場に使われています。
写真⑤:「直方谷尾美術館」
=殿町商店街で、23日午後2時15分撮影
「前田園茶舗」位置図
(十字の所)