写真①:黄色い花を開いたハマボウの自生樹
=福津市渡の「津屋崎干潟」で、2018年7月14日午前6時10分撮影
「津屋崎干潟」のハマボウ自生樹の花見ごろ過ぎる
そばに希少種・干潟の生き物たちの保護を呼び掛ける立札
福津市渡の「津屋崎干潟」の岸辺にある海浜植物・ハマボウ(アオイ科)の自生樹に咲いた花の見ごろが過ぎました=写真①=。暑さ前出しの気候異変で、例年より開花時期が早まったようです。
ハマボウは、樹高約3㍍の落葉低木。フヨウやムクゲの仲間の南方系植物です。神奈川県三浦半島が自生北限で、福岡県のレッドデータブックでは、「絶滅危惧Ⅱ類」に指定。
かつて津屋崎の浜辺にも多く自生していましたが、護岸工事などで激減し、自生樹は末広の市営津屋崎浄化センター前の「千間橋」下を流れる黒石川の西岸に残る高さ約3㍍の2株のほか、近くの「津屋崎干潟」奥の西岸にあるこの花を付けた株を含む8株だけ。この自生樹のそばには、福津市うみがめ課と市民ボランティア「津屋崎干潟みまもり隊」が保護を呼び掛ける立札「生きものたちからのお願い」が設置されています=写真②=。
写真②:希少種・ハマボウなど干潟の生き物の保護を呼び掛ける立札
=「津屋崎干潟」岸辺にあるハマボウ自生樹そばで、14日撮影