写真①:宗像市営渡船の神湊行きフェリー「おおしま」
=宗像市・「大島港」で、2015年8月22日午後1時撮影
「筑前大島」巡りの記 ⑥さらば大島
22日午後1時すぎ、大島(宗像市)の「大島港」から市営渡船の神湊行きフェリー「おおしま」=写真①=に乗り、大島を後にしました。
「大島港ターミナル」=写真②=に今度、訪れるのはいつでしょうか。宗像市・「神湊港」午前9時25分発の市営渡船大島行きフェリー「おおしま」で「大島港」入りし、約4時間の大島滞在でしたが、北側の岩瀬海岸にある宗像大社「沖津宮遥拝所」から49㌔・㍍沖の玄界灘に浮かぶ「沖ノ島」を遠望できたのは幸運でした。
「沖津宮遥拝所」西側の丘陵地にある「密航者監視哨跡」の丘に立ち、北側の海寄りにある「風車展望所」方向の絶景を眺めては、しばしうっとり。近くの牧場で飼育されているヤギや馬の姿、沖合の青い海でサワラを獲る漁船の群れを見て、ゆったりとした気分に浸れました。
写真②:宗像市営渡船「大島港ターミナル」
=宗像市・大島で、8月22日午後1時撮影
フェリー「おおしま」甲板から後方を見ると、大島は波間にぐんぐん遠ざかっていきます=写真③=。海や山などの自然を五感で楽しむトレッキング・「九州オルレ」の福岡県内最初のコースの「宗像・大島コース」(全長約11㌔・㍍)を歩こうと、韓国から団体客が再三訪れ、賑わう大島。しかし、宗像大社「中津宮」や「風車展望所」、「沖津宮遥拝所」などを歩く途中、飲料水のペットボトルやごみを投げ捨てる客が島民のひんしゅくを買っているという。
2017年(平成29年)のユネスコ世界遺産登録の日本の推薦候補に選定され、注目されている「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」。その構成資産5件のうち、宗像大社の「中津宮」と「沖津宮遥拝所」がある「大島」ですが、「世界遺産になっても、オルレのようにごみを捨て、歩くだけの団体客は迷惑。大島は、世界遺産にならんでいい」(男性島民)との声も聞かれ、構成資産の一つの「新原・奴山古墳群」を抱える福津市はどうなのか、との疑念も脳裏に浮かびました。
写真③:波間に遠ざかる筑前大島
=宗像市営渡船の神湊行きフェリー「おおしま」甲板から、22日午後1時10分撮影
(「筑前大島」巡りの記 終わり)