写真①:電線に止まったハヤブサ
=福津市塩浜で、2015年6月21日午前6時45分撮影
ハヤブサを撮影しました
――福津市塩浜の農耕地
福津市塩浜の農耕地で6月21日早朝、ハヤブサ(ハヤブサ科)2羽を見ましした。1羽が農道わきの電線に止まっています=写真①=。津屋崎で飛んでいる姿は時折見かけていましたが、静止した個体を見て撮影したのは初めてで感動しました。しばらくして、もう1羽が電線に止まった個体に近づきましたが、追いわれるようにすぐ反転し、飛び去りました。
ハヤブサは、雄の体長がハシブトガラスと同大の約42㌢、雌の体長はそれより大きい約49㌢。頬にひげ状の黒斑が目立ちます。成鳥では白っぽい下面に黒っぽく小さな横斑があり、幼鳥には淡色の下面に縦斑があるとされており、下面に縦斑があることから幼鳥のようです。
最初、下面の縦マダラから体長(雌で33センチ)がより小さいチゴハヤブサ(ハヤブサ科)ではないかと思いましたが、私の野鳥観察のお師匠さん(宮崎市在住)に写真を見てもらった結果、①ハヤブサの仲間の特徴として目の下に黒い帯が伸びているが、チゴハヤブサではその他に目の後ろの方にも黒い小さな突起が伸びており、写真ではそれがない②チゴハヤブサでは喉や頬の部分の白さが顕著だが、写真の個体はそれが希薄③チゴハヤブサの産卵期は5月下旬から6月下旬で、東北以北で繁殖する同種の幼鳥がもう渡って来たとは考えにくい。ハヤブサの産卵期は3月下旬から5月で、近くで繁殖し、巣立った幼鳥と思われる――などの点と、電線から飛び上がった時の翼の先端のとがりが小さかったことからハヤブサの雄と判断しました。
ただ、私が撮影して翼を広げたポーズ=写真②=では「翼の先端が尾より長く見え、本当にそうだとするとチゴハヤブサの可能性あり」(お師匠さん)との疑問点も残っています。
写真②:翼を広げたハヤブサ
=福津市塩浜で、21日午前6時45分撮影