写真①:江戸中期の寛政2年建築の旧吉富家住宅を活用した「塩田津ミュージアム」
=佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下甲で、2015年5月3日午前11時15分撮影
江戸時代、宿場町と交易で栄えた町並み
肥前「塩田津」の散策リポート②
佐賀県嬉野市塩田町の旧宿場町・肥前「塩田津」の「塩田津ミュージアム」=写真①=は、国指定重要文化財・「西岡家住宅」前の旧長崎街道の道筋沿いにあります。江戸時代中期・寛政2年(1790年)建築の旧吉富家住宅(木造2階建て)で、「塩田津」では最も古い居蔵屋です。
1階戸口から入ると、天井近くに「塩田津ギャラリー」の掲示があり、土間に陶器の作品が展示されていました=写真②=。
写真②:陶器が展示されている1階の「塩田津ギャラリー」
1階座敷から狭く急な階段を上った2階には、長持ちの上に淡い青や黄色、桃色の手漉き和紙を箱の周囲に貼った素敵な灯りが陳列されていました=写真③=。嬉野市塩田町商工会が、半世紀前の昭和50年(1975年)に途絶えていた同町鍋野地区の「鍋野手漉和紙」を、同地区の元和紙職人さんと平成12年に復活させ、電球をその和紙を貼った箱で覆い、灯りとして活用した作品です。
写真③:淡い青や黄色、桃色の手漉き和紙を箱の周囲に貼った灯り